2023年1月に開催された「世界経済フォーラム(WEF)の年次総会2023 (通称ダボス会議)」に、SplunkのCEOであるGary Steeleが参加する機会を得ました。予期せぬ出来事が次々に起こる不確かな世界において、より良い世界を模索するためのパネルディスカッション、エグゼクティブミーティング、ネットワーキングセッションが行われ、世界中から集まった業界リーダーや政府関係者達とともにGaryも参加しました。
そこでは、あらためてSplunkが果たすべきレジリエントな世界を築くための重要な課題とミッションについて再確認をされています。その詳細はこちらのブログをご参照ください。
一方、2023年4月29~30日開催の群馬県高崎市での主要7カ国(G7)デジタル・技術相会合の開催に先立ち、世界経済フォーラム第四次産業革命日本センター主催、経済産業省共催にて「G7デジタル・技術大臣会合公式官民イベント - DXサミット」が4月28日に開催されました。この日、伊香保には、西村康稔経産相、松本剛明総務相、河野太郎デジタル相をはじめ、G7、WEF、OECDなど国際機関、GAFAMに加えて大学、民間など主要メンバー100名が集結されました。
今回その中の1社として、Splunkも招待され、本会議へ参加しました。このブログでは、この貴重な機会で得た幾つかのインサイトをSplunkの存在意義(パーパス)という観点で報告させていただきます。
当日は午前・午後にわたり、以下テーマに関し有識者の間で熱い議論が交わされました。
なお、併せて経済産業省の「G7群馬高崎デジタル・技術大臣会合を開催」情報などをご覧いただくとこともお勧めします。
会議全体を通じ、デジタルインフラや生成AIの急速な普及と進展に伴い、「責任あるAI」「信頼性のある自由なデータ流通(DFFT)」「安全で強靭なデジタルインフラの構築」などの推進に対し、より一層、各国と協調したより具体化な議論の必要性が高まっていることを感じました。
また、今後は上記の概念図に示した通り、「イノベーションと経済発展」の推進と同時に避けては通れない「ESGとサステナビリティ&Well-being」、それらを支える「Data Free Flow with Trust (DFFT)/信頼性のある自由なデータ流通」という考えと、そのためにもはや避けては通れない「AIとデジタルインフラの活用とそのガバナンス(規律)、運用」。
そして、データ流通において必ず考えなければならない「データセキュリティ」は、安心・信頼の土台を築く上で、もっとも重要な課題になると理解しましたし、これは、
Splunkが存在意義(パーパス)として掲げている「より安全でレジリエントなデジタル社会を作ること」とも非常に近しい
と感じました。
世界各国でAIやデジタルインフラの普及速度が加速度を増していく中、万一の際の安全装置などがない、あったとしても効きの悪いままの状態で運転されているような世界になってはいないか。デジタル社会インフラの推進が弱められない状況下において、万一への備え、レジリエンスの強化(場合によっては構築そのもの)は十分なのか。国や企業の然るべき立場、責任あるリーダーの方々には一度立ち止まって、自ら率先して再点検を指示していただきたいし、我々もそのご支援に汗をかかないといけないと考えております。
最後に、不確実性が高まる世界において、世界中の多くの人々が幸福、健康、環境、多様性に着目し、新たな資本主義のあり方を模索する時代において、日本人である我々が果たすことのできる役割について考えています。歴史に例えるなら江戸時代の近江商人の「買い手よし、売り手よし、世間よし、三方よし」の考え方や、「もったいない」の精神が、我々日本人の生活の中に存在していると感じます。
このような遺伝子を持つ日本のお客様の成功をご支援すること、そしてこれまでも、これからもSplunkがやらなければならいこと、やるべきことは普遍であり、デジタル社会インフラの安心・安全に貢献することの重要性を再認識することができました。今回DXサミットへ参加する機会を得られたことは、非常に貴重で良い経験になりました。
Splunkプラットフォームは、データを行動へとつなげる際に立ちはだかる障壁を取り除いて、オブザーバビリティチーム、IT運用チーム、セキュリティチームの能力を引き出し、組織のセキュリティ、レジリエンス(回復力)、イノベーションを強化します。
Splunkは、2003年に設立され、世界の21の地域で事業を展開し、7,500人以上の従業員が働くグローバル企業です。取得した特許数は1,020を超え、あらゆる環境間でデータを共有できるオープンで拡張性の高いプラットフォームを提供しています。Splunkプラットフォームを使用すれば、組織内のすべてのサービス間通信やビジネスプロセスをエンドツーエンドで可視化し、コンテキストに基づいて状況を把握できます。Splunkなら、強力なデータ基盤の構築が可能です。