Splunkは、ガートナー社による2024年のマジック・クアドラントのSIEM (セキュリティ情報/イベント管理)部門で、10回連続でリーダーに位置づけられました。

数百万件のITトランザクションを詳しく調査
2018年にAppDynamicsの使用を始めて以来、Vodafone社は30種類以上のビジネスアプリケーションの監視を一元化してきました。同社のITネットワークでは、膨大な数のデータベースと数百台のサーバーが運用されています。AppDynamicsを使用することで、パフォーマンスの問題をほぼリアルタイムで特定できるようになったため、チームは問題の根本原因を詳しく調査し、速やかに抜本的な対策を講じることができます。
「AppDynamicsは、パフォーマンスの問題を迅速かつプロアクティブに管理するのに役立つだけでなく、パフォーマンスのニーズに優先順位を付けるために必要なエンドツーエンドの可視化を実現します」と、Croce氏は言います。Vodafone社は、AppDynamicsを使用して数十億件のビジネストランザクションと数百万件のブラウザーセッションを分析することで、問題のあるトランザクションを特定し、問題を解決しています。
Vodafone社にとって、アプリケーションの監視にかかる時間を削減できたことは、カスタマーエクスペリエンスの大幅な改善につながりました。また、AppDynamicsから得られるインサイトは、ITベンダーとの関係を強化するために役立っています。サードパーティのソフトウェアソリューションのいずれかにパフォーマンスの問題が発生しても、Vodafone社はその原因をすぐに特定し、ベンダーと協力して問題に対処できるようになりました。
「AppDynamicsは当社の鍵となるツールであり、アプリケーションを新しい環境に移行しながら、当社のビジネスの核となる高水準のサービスを維持するのに役立っています」と、Croce氏は述べています。
Vodafone社の目標は、さまざまなクラウドソリューションにまたがるすべてのデータを共通のビューに集約し、デプロイしたすべてのアプリケーションとクラウドを一元的に可視化することです。チームはフルスタックのオブザーバビリティを実現するため、Ciscoプロフェッショナルサービスと緊密に連携しています。
「Ciscoプロフェッショナルサービスは、アプリケーション監視とビジネストランスフォーメーションのエキスパートです。彼らから提供されるインサイトやガイダンスのレベルは、あらゆる面で私たちの期待を上回っており、当社のクラウドトランスフォーメーションを安心して任せられると確信しています」と、Meo氏は評価します。
一元的なコンソールでアプリケーションのパフォーマンスを管理
Vodafone社は、新しいアプリケーション、サーバー、データベースの導入にAppDynamicsを使用することで、運用の可視性と制御を継続的に強化しています。細かなパフォーマンスの改善を短期間で積み重ねることで、業務のスピードとコスト効率、およびカスタマーエクスペリエンスの質の大幅な向上を実現しているのです。「Ciscoとの連携は、運用のあらゆる重要な要素を制御できる1つの大きなコンソールを手に入れるようなものです」と、Meo氏は述べています。
さらに同氏は、「KPIは単なる数字に過ぎませんが、AppDynamicsを使用することで、その数字のコンテキストや履歴の情報も入手できるため、背後にある変動要因を把握できます」と述べたうえで、次のように語っています。「それがこのソリューションの価値を高めているのです。問題の兆候に表面的に対処するのではなく、問題を根本的に解決できます。」
ソリューションの導入および文化の変革を促進
Vodafone社の変革は、テクノロジーの話にとどまりません。同社は、従業員がクラウドベースのアプリケーションやサービスを活用して日々の業務を改善できるようにすることで、完全なカルチャーシフトを成し遂げました。
従業員の教育はこのカルチャーシフトを実現するうえで大きな役割を果たしており、Vodafone社がこのソリューションを初めて採用してから、その導入率は40%向上しています。この数字は、AppDynamicsを導入したことでアプリケーションのパフォーマンスと運用が改善されたことを示すだけでなく、Ciscoが大規模で複雑なIT組織に提供しているフルスタックのオブザーバビリティの価値を証明しています。
「誰もが同じ詳細情報にアクセスできるようになると、業務の遂行が驚くほどスムーズになります」と、Croce氏は言います。「チームが共通の言語で議論し、優先順位を調整し、協力し合うことで、顧客やチーム、そしてVodafone全体に、想像以上のプラスの成果がもたらされています。」