Splunk Observability Suiteは、複雑な環境を可視化し、データを行動につなげることで、お客様がより優れた製品をより迅速に提供できるようにするという当社のミッションを支えています
急成長を続けるSplunkパートナーのQuantum Metric社は、複雑化するインフラとアプリケーションを可視化して、特にサイバーマンデーのような大規模セール期間中に、顧客サポートを充実させる必要に迫られていました。
Splunk Observability Suiteを導入してアーキテクチャを可視化することで、開発者の生産性向上、キャパシティプランニングの改善、顧客ニーズへの対応強化につなげています。
アラスカ航空、Lululemon社、Western Union社、Crate & Barrel社の共通点とは?
いずれの企業も、顧客により良いサービスを提供しようと日々努力し、その目標達成のためにQuantum Metric社のプラットフォームを使用しています。Quantum Metric社が提供するのは「継続的プロダクトデザイン(CPD)」ソリューションです。これは、企業が顧客に関するリアルタイムのインサイトを活用して、開発の優先順位の判断、構築、テスト、イテレーションを迅速に行い、より優れたデジタル製品を提供できるように支援するソリューションです。CEOのMario Ciabarra氏は「Quantum Metricは企業がすでに行っていることを、より効果的に、より迅速に行う手伝いをしているだけ」と強調します。
多くの業界でデジタルトランスフォーメーションを加速することの重要性が認識される中、ますます多くの幅広い企業が自社の可能性を最大限に引き出すべくQuantum Metric社のもとに集まっています。2021年のユニコーン企業にとって、顧客の増加はデータ量のさらなる増大を意味し、同時に、KubernetesクラスターからDockerエンジンまであらゆるものを包含しつつエンジニアリング環境がますます複雑化することをも意味します。
「当社では、お客様と同じ視点で物事を進めています。つまり、より優れた製品を作り、迅速に行動し、反復し、常に実験的であること、そして、これらすべてを安全に行えることを目指しています」と、クラウドオペレーションのシニアディレクターを務めるBrent Miller氏は語ります。また、エンジニアリングディレクターを務めるEric Irwin氏は、「さまざまなユースケースにまたがる問題を解決するには、それらのユースケースすべてに対応できるだけの十分な拡張性と堅牢性を備えた、特定の方法に縛られることのない柔軟なオブザーバビリティソリューションが必要になります」と補足します。
Quantum Metric社は、同社とその顧客がよりよい製品をさらに迅速に作れるように、そのようなオブザーバビリティソリューションを探していました。そして、Splunk Observability Suiteを選んだのです。
オブザーバビリティを実現して明確な顧客インサイトを獲得
Irwin氏は「オブザーバビリティは想定すらしていなかった疑問の答えをもたらしてくれます」と評しています。Miller氏は「オブザーバビリティは、トップダウンとボトムアップの両方向のアプローチを実現します。1つのコンポーネントではなくシステム全体から収集した実用的なインサイトに基づいて環境の健全性を理解できます」と説明します。
アプリケーションパフォーマンス監視、インフラ監視、合成モニタリングソリューションを含むSplunk Observability Suiteの導入により、Quantum Metric社は、複雑化する環境をフルスタックで可視化しました。
オブザーバビリティの向上によってコードリリースの効果をすばやく評価できれば、製品改善のサイクルを短縮できます。最終的には、顧客の行動を詳細に把握して、顧客へのインパクトをより効果的に測定することもできます。
また、高精度なログ、メトリクス、トレースを取り込むことで、インフラとアプリケーション全体の状況を把握し、これまで得られなかったインサイトを獲得できるようになりました。さらに、スタック全体をエンドツーエンドで可視化できるので、デモサイトの稼働状況やサービスの連携状況を確認でき、これまで以上に確実に価値を顧客に提供しています。「Splunk Observability Suiteは、Google Cloud環境から直接、必要なRawメトリクスデータを収集し、ダッシュボードでわかりやすく表示してくれます。他のタイプのツールで同じことをすると非常に手間がかかるため、これだけでも十分に満足しています」とMiller氏は評価します。
Quantum Metric社では、Splunk Observability Suiteをカナリアリリースのメトリクスストアとして使用することで、顧客へのリスクの緩和にも取り組んでいます。まず、少人数のユーザーグループに対して変更を実装し、影響を確認してから、顧客全体に展開しているのです。
Splunk Observability Suiteは、複雑な環境を可視化し、データを行動につなげることで、お客様がより優れた製品をより迅速に提供できるようにするという当社のミッションを支えています
アラート対応を強化して価値を早期に実現
Quantum Metric社が提供する中で特に重要なサービスの1つがリアルタイムアラートです。顧客は、コンバージョン率の低下やWebページでのエラー急増などの問題をQuantum Metric社からの通知によって把握します。アラートを1つでも出し損なえば顧客が問題を見逃すことになり、それが収益や顧客満足度の大きな低下につながる可能性もあるため、これらのアラートは非常に重要です。そのためQuantum Metric社は、自社のシステムが適切に機能しているかをしっかり把握する必要があります。
「オブザーバビリティが不十分だと、顧客にデータをリアルタイムで提供することが難しくなります」とMiller氏は説明します。たとえば顧客がQuantum Metric社製品のダッシュボードを使用して販売動向を確認しており、社内システムで何か問題が発生した場合、顧客は自社サイトで何か起きているのか把握できません。「Splunkは、アラートをリアルタイムで漏れなく生成し、お客様が状況を常に明確に把握できるようにする上で、大きな役割を果たしています」
Quantum Metric社は、Splunkの直感的なダッシュボードを顧客ごとのサービスレベル目標(SLO)に合わせてカスタマイズし、異常があったときは内蔵のディテクターですばやく顧客に通知することによって問題に迅速に対処できる仕組みも構築しました。これらのダッシュボードでは、ベースラインとなるパフォーマンスデータを簡単に収集し、過去のインシデントをコンテキストとして補足できます。Quantum Metric社の開発者は、このデータに基づいて自社のシステムにおけるアラートの重大度を判断し、特定期間のパフォーマンスを確認して、顧客への影響をより的確に把握できます。
将来へ向けてさらに加速させる
Quantum Metric社はこれまで、チームの規模とスコープが拡大し、バックエンドインフラのキャパシティや需要についてより多くのデータが必要になるのに合わせて、Splunkを拡張してきました。「この先、エンジニアリングチームの規模が2倍になろうと、ワークフローにオーケストレーションを組み込むことになろうと、Splunkを活用することで需要の高まりに十分に対応できると確信しています」とIrwin氏は胸を張ります。
COOを務めるGlenn Trattner氏もこれに同意します。「Splunk Observability Suiteは、複雑な環境を可視化し、データを行動につなげることで、お客様がより優れた製品をより迅速に提供できるようにするという当社のミッションを支えています」