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CISOレポート
デジタルレジリエンスへの道を取締役会と共に歩む
CISOと取締役会はかつてないほど緊密に連携しています。それぞれが果たすべき役割はまったく異なるため、成功指標に対する認識にずれがあります。
脆弱性スキャンとは、システムとそこで動作するソフトウェアのセキュリティ上の弱点や欠陥を特定するためのプロセスです。これは、データ侵害から組織を守る脆弱性管理プログラムの一環です。
IT部門やサードパーティのセキュリティサービスプロバイダーは、脆弱性スキャンツールを使用して脆弱性がないかスキャンします。これにより、脅威や攻撃が発生した際に対策がどの程度効果的であるかを予測することができます。
このブログ記事では、脆弱性スキャンを定義し、その仕組みがわかる6つのステップ、サイバー戦略における脆弱性スキャンの重要性、よく検出される脆弱性、ベストプラクティス、お勧めのツールを取り上げます。
では、始めましょう!
脆弱性スキャンについて、NISTは次のように定義しています。
「ホストやホストの属性と、関連する脆弱性を特定する手法」
脆弱性スキャンソフトウェアを使用すると、脆弱性がある箇所がわかるだけでなく、修正するためのサポートが得られ、修復作業に優先順位を付けることができます。
脆弱性スキャンを定期的に行う組織は、セキュリティに真剣に取り組んでいると言えるので、顧客、パートナー、関係者からの信頼も高まります。脆弱性スキャンは、NIST、PCI DSS、HIPAAなどの規制で求められるサイバーセキュリティのコンプライアンスを達成する有用な手法でもあります。
脆弱性スキャンは、システムやソフトウェアに潜むセキュリティ上の欠陥や脆弱性の特定に焦点を当てたスキャンです。一方、セキュリティスキャンはもっと広い意味を持つ用語であり、脆弱性だけでなく、以下に挙げるようなスキャンも含まれます。
脆弱性スキャンとセキュリティスキャンは包括的なセキュリティ戦略の一端を担うものであり、攻撃者に悪用される前に潜在的なセキュリティリスクを特定して対処するのに役立ちます。
脆弱性スキャンは継続的なプロセスです。定期的に実行することで、常に新しい脅威や脆弱性に先手を打つことができます。以下にそのプロセスを順を追って説明します。
脆弱性スキャンには、認証スキャンと非認証スキャンの2種類があります。それぞれのスキャンについて、以下で詳しく説明します。
認証スキャンは、ターゲットシステムの有効なアカウント認証情報またはアクセス権を必要とします。このスキャンでは、非認証スキャンではアクセスできない隠れた脆弱性も特定できる可能性があり、システムに関するより深いインサイトが得られます。
設定ミス、パッチの不足、そして外部からはわからない脆弱性を検出できます。
非認証スキャンは外部から実行するため、特定の認証情報やアクセス権を必要としません。このスキャンでは、以下に挙げるような外部から見つけることができる脆弱性を特定します。
ただし、このスキャンでは特権アクセスが必要な脆弱性や詳しいシステム情報までは特定できません。
どのような脆弱性を検出できるかは、使用するスキャンツールとスキャンプロセスの設定によって異なります。一般には以下のような脆弱性を検出できます。
脆弱性スキャンのベストプラクティスをいくつか紹介します。
脆弱性スキャンツールは、自動スキャン機能、詳細なレポート、他のセキュリティツールとの統合機能を備えているため、組織のセキュリティ態勢を強化できます。また、セキュリティチームの時間と労力を削減できます。
どのツールが適切かは、具体的な要件、予算、組織インフラの複雑度によって変わってきます。ここでは、サイバーセキュリティ分野におけるお勧めの脆弱性スキャンツールをいくつか紹介します。
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