2024年セキュリティの現状:競争が激化するAIの活用
先進的なサイバーセキュリティ対策を推進する組織がどのように課題を克服し、AIを活用してイノベーションを推進し、デジタルレジリエンスを強化しているかをご確認ください。
テレワークの急速な浸透と3つの課題について、エムオーテックス株式会社事業開発本部ビジネス開発部課長、MOTEX-CSIRT、丸山悠介様からの寄稿です。
新型コロナウィルスの影響で、急遽テレワークを実施した企業様も多いのではないでしょうか。MOTEXでも順次テレワークを開始し、現在(2020年5月末時点)では98%とほぼすべての社員が自宅で業務を実施しています。さまざまな市場調査の資料で報告されていますが、そもそもテレワークで対応できない業務を除き、導入には大きく3つの課題があります。
①IT環境の整備
⇒テレワーク・在宅勤務(遠隔地)で業務をするためのIT環境が整っていない
②セキュリティ・コンプライアンス上のリスク
⇒労務状況が見えなくなることで高まる内部不正や情報漏洩リスク
③体制整備(勤怠・労務管理)
⇒勤怠・労務管理や人事評価など各種ルール整備の課題
MOTEXでは、IT環境について整備されていましたが、やはり労務状況が見えなくなる事で②と③の課題が顕在化してきました。MOTEXの組織内CSIRTではSplunk Cloudに弊社で開発しているLanScope Catの「PC操作ログ」を取り込み、セキュリティインシデントの調査に活用してきましたが、今回はテレワークの課題解決に向けて労務状況可視化に特化したレポート作成に取り組みました。
参考:LanScope×Splunk PC業務の見える化レポートでテレワークを支援します。
今回ご紹介するApp「LanScope Cat App for Splunk」はSplunkbaseで公開しています。
勤務実態レポート
LanScopeCatの操作ログは端末名・操作時刻・ログオンユーザー・使用アプリケーション・アクティブ(最前面)ウィンドウの名称・稼働時間をリアルタイムにログ化します。このPC操作ログを活用して業務時間中のPC操作状況も可視化できるレポートを作成しました。
アプリケーション毎に分類を行い、タイムラインに対して業務内容で色分けして可視化
こちらのレポートを見ることで業務時間中のインターバルや、業務終了後の夜間に一時的な操作が発生するケース等、詳細な労務状況把握が可能となります。
ログオンユーザー指定で該当社員のアプリケーションの活用状況から詳細な操作状況までドリルダウンで確認。セキュリティ観点では情報持ち出し状況を可視化
こちらは個人ベースでの操作状況を確認するレポートになります。試しにチームメンバーの状況を確認してみました。
チームメンバーが在宅勤務の環境で孤立せずに「社員間でコミュニケーションが取れているのか?」や、「与えたミッションに対して取り組んでくれているか?」等を把握でき、在宅勤務にシフトしてもしっかり仕事が回せている手ごたえを感じることができました。
テレワークが急速に普及する中、3つの課題の1つ「IT環境の整備」についてはITベンダー中心に支援のプロモーションが活発に行われています。しかしながら「いつでもどこでも仕事ができる」環境が手に入り労務状況が見えなくなることで、「セキュリティ・コンプライアンスリスク」、「体制整備(勤怠・労務状況の把握・評価)」という2つの課題はむしろ増大・顕在化してくる状況にあります。
LanScope×Splunkによる「労務状況の可視化」というアプローチでテレワークシフトへの不安感を払拭し、皆様の働き方改革の一助になれば幸いです。
下記サイトにて詳細な紹介記事を公開しています。興味を持っていただけましたら是非ご確認ください。
参考:LanScopeCat × Splunkを活用してテレワーク(在宅勤務)の労務状況を可視化してみた!
エムオーテックス株式会社
事業開発本部 ビジネス開発部 課長
MOTEX-CSIRT
丸山悠介氏
パートナーセールス、ダイレクトセールスを経て、製品導入前から導入後のユーザーアフター対応まで一通り経験。最近はユーザー企業とのワークショップ、CSIRTメンバーとしての活動、外部講演、SplunkでのPC操作ログ可視化推進等々・・マルチに活動中
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Splunkプラットフォームは、データを行動へとつなげる際に立ちはだかる障壁を取り除いて、オブザーバビリティチーム、IT運用チーム、セキュリティチームの能力を引き出し、組織のセキュリティ、レジリエンス(回復力)、イノベーションを強化します。
Splunkは、2003年に設立され、世界の21の地域で事業を展開し、7,500人以上の従業員が働くグローバル企業です。取得した特許数は1,020を超え、あらゆる環境間でデータを共有できるオープンで拡張性の高いプラットフォームを提供しています。Splunkプラットフォームを使用すれば、組織内のすべてのサービス間通信やビジネスプロセスをエンドツーエンドで可視化し、コンテキストに基づいて状況を把握できます。Splunkなら、強力なデータ基盤の構築が可能です。