2024年セキュリティの現状:競争が激化するAIの活用
先進的なサイバーセキュリティ対策を推進する組織がどのように課題を克服し、AIを活用してイノベーションを推進し、デジタルレジリエンスを強化しているかをご確認ください。
非常に実りの多い8カ月でした。2022年8月、Splunk、アマゾン ウェブ サービス(AWS)社、その他16社のサイバーセキュリティ企業が、セキュリティデータの取り込みや分析の効率化と迅速化を目的として、ベンダーに依存しない共通の分類法を提供するオープンソースプロジェクト、Open Cybersecurity Schema Framework (OCSF)を設立しました。それ以来、参加組織は4倍超の75社に増え、OCSFに協力する個人も、フリーの立場での参加者を含めて、この記事の執筆時点(2023年4月時点)で369人にのぼります。
これまでの重要な成果の1つが、AWS社による、データスキーマ基盤としてOCSFを利用した初のサービス、Amazon Security Lakeです。ブログ「SplunkとAmazon Security Lakeの統合で実現するOpen Cybersecurity Schema Frameworkを利用した分析」では、Amazon Security LakeとSplunkの統合のメリットについて詳しく説明しています。
また、IBM社がステアリングコミッティに加わり、業界標準団体やオープンソースプロジェクトでの同社の豊富な経験がOCSFコンソーシアムの運営に活かされています。
さらにもう1つ重要な成果として、OCSFコミュニティへの継続的な関心と貢献により、最初のリリース候補(RC)の機能が強化され、RC3として実を結びつつあります。現在、各メンバーが精力的にベンダー拡張を作成したり、すべてのユーザーに役立つ新しいコアクラスを提案したりしています。RC3の新機能には、スキーマとフレームワークの開発成果に基づいた新しいオブジェクト、イベントクラス、カテゴリが含まれます。
ここで、OCSFメンバーが今年に入って行った機能強化のごく一部をご紹介します。
RC3イノベーションの別の例として、「Security Finding」クラスについて少し詳しくご説明しましょう。
この包括的なクラスについては、IBM社のOCSF協力者であるIrakle Dzneladze氏とJason Keirstead氏による最新の記事「OCSF Security Finding and how it can change threat detection (OCSF Security Findingと脅威検出にもたらすその影響)」で詳しく説明されています。ぜひご覧ください。
RC3はまもなく公開され、公開レビュー期間後の1.0 GAリリースで安定版候補になる予定です。OCSFメンバーの多くはすでに、社内製品とベンダー製品の両方で、作業バージョンのスキーマに基づいて積極的に導入を進めており、大変楽しみです。最新のスキーマについては、schema.ocsf.ioをご覧ください。GitHub.com/ocsfで、独自のスキーマブラウザや検証サーバーのDockerイメージをダウンロードすることもできます。RC3の公開レビューの発表を楽しみにお待ちください。
RC3とOCSF全体についての詳細情報が必要な場合やご質問がございましたら、Slackコミュニティへ参加頂くか、info@ocsf.ioまたは、pagbabian@splunk.comまで遠慮なくご連絡ください。
このブログはこちらの英語ブログの翻訳、前園 曙宏によるレビューです。
Splunkプラットフォームは、データを行動へとつなげる際に立ちはだかる障壁を取り除いて、オブザーバビリティチーム、IT運用チーム、セキュリティチームの能力を引き出し、組織のセキュリティ、レジリエンス(回復力)、イノベーションを強化します。
Splunkは、2003年に設立され、世界の21の地域で事業を展開し、7,500人以上の従業員が働くグローバル企業です。取得した特許数は1,020を超え、あらゆる環境間でデータを共有できるオープンで拡張性の高いプラットフォームを提供しています。Splunkプラットフォームを使用すれば、組織内のすべてのサービス間通信やビジネスプロセスをエンドツーエンドで可視化し、コンテキストに基づいて状況を把握できます。Splunkなら、強力なデータ基盤の構築が可能です。