ChatGPTをはじめとするLLMはすっかり身近なものとなり、今日ではお年寄りでさえもAIを知っています。しかし、この熱狂的な盛り上がりの後に何が待っているのでしょうか。私は以前、SplunkのIT/セキュリティリーダーであるCory MintonとKirsty Paineとともに、AIに対するSplunkの考え方について率直に語り合いました。
対談はこちらからご覧いただけます。
私がAI責任者としてSplunkに入社したとき最初に心惹かれたのは、「より安全でレジリエンスが強化されたデジタル世界を作る」というSplunkのビジョンです。AIは、それ自体が目的ではなく、デジタルレジリエンスを構築するための戦略的な手段であるべきだとSplunkは考えています。今日、セキュリティチーム、IT運用チーム、エンジニアリングチームが日々向き合うテクノロジー環境は急速に変化し、ますます複雑化しています。そこで生成される膨大なデータの中から問題を検出し、調査、対応を行うのは、干し草の山どころか干し草畑全体の中から針を探すようなものです。今後、大量のノイズの中から、何かが不自然であることをほのめかす小さな針を見つけ出すには、AIの助けが不可欠になるでしょう。
Splunkは2015年からAIに投資しています。対談の中で、KirstyとCoryは、Splunkのお客様であるTransunion社やViasat社でのアノマリ検出と予測分析の活用事例を取り上げています。また、AIワークロードの監視と保護の必要性や、AIを活用した次世代のサイバー攻撃への対策など、CIO、CTO、CISOへの今後の影響についても考察しています。
優れたテクノロジー戦略の基盤には常に、意思決定を促進するための核となる信念があります。
Splunkは、これらの信念をAI製品理念(AI Product Philosophy)として成文化し、戦略の基本方針としています。この理念には以下の3つの柱があります。
この理念は、Splunk製品のアシスト機能と、AIイノベーションでまず実現されます。その後も20年計画で、検出、調査、対応の成果を向上させるAIテクノロジーへの投資を続けていきます。
なぜSplunkはデジタルレジリエンスを強化するためのAI活用をこれほど迅速に進めることができるのでしょうか?その答えは簡単です。Splunkは、2015年からAIに投資し、AIに関する知識を蓄えてきただけでなく、20年にわたってセキュリティとオブザーバビリティのソリューション開発に取り組み、市場をリードしてきたからです。Splunkは、事実上あらゆるタイプのデータを理解し、セキュリティチーム、IT運用チーム、エンジニアリングチームに役立つインサイトを生み出してきました。それは、つながりが深まる世界で、異なる部門を横断して統一されたレジリエンスを構築するための鍵となります。さらに、そのすべてを大規模に実現し、世界中のあらゆる業界、あらゆる規模の先進的な組織が扱うペタバイト単位のデータを分析してきた経験も大きな強みです。
Splunkの最新のAIイノベーションに関する.conf24での発表については、こちらをご覧ください。
Splunkでは今日もイノベーションを続けています。皆様もぜひ体験してください。
このブログはこちらの英語ブログの翻訳、中里 美奈子によるレビューです。
Splunkプラットフォームは、データを行動へとつなげる際に立ちはだかる障壁を取り除いて、オブザーバビリティチーム、IT運用チーム、セキュリティチームの能力を引き出し、組織のセキュリティ、レジリエンス(回復力)、イノベーションを強化します。
Splunkは、2003年に設立され、世界の21の地域で事業を展開し、7,500人以上の従業員が働くグローバル企業です。取得した特許数は1,020を超え、あらゆる環境間でデータを共有できるオープンで拡張性の高いプラットフォームを提供しています。Splunkプラットフォームを使用すれば、組織内のすべてのサービス間通信やビジネスプロセスをエンドツーエンドで可視化し、コンテキストに基づいて状況を把握できます。Splunkなら、強力なデータ基盤の構築が可能です。