今回のブログでは良いニュースが盛りだくさんです。どこに導入されていても、誰がトラブルシューティングを行っても、IT環境全体の稼動を維持できるSplunk Observabilityの素晴らしい最新機能をご紹介します。
障害に直面したとき、問題の原因を突き止めるために、さまざまなツールを切り替えたり何度もクリックしたりする時間はありません。1カ所ですべての情報を簡単に表示できる必要があります。それを可能にするのがSplunkです。
このたびSplunkは、 Splunk ITSI (IT Service Intelligence)のサービスサンドボックスとAPMサービス統合ビューをリリースしました。サービスサンドボックスはITサービスのマッピングと管理を容易に行うための機能であり、APMサービス統合ビューは、REDメトリクス、アプリケーションログ、トレースなどのアプリケーションサービスの主要データを1カ所にまとめてすぐに表示できます。これらの機能により、ITの健全性とマイクロサービスの状態を明確に把握し、バックエンドシステムの状態についても見落とさずに確認できます。
Splunk APMサービス統合ビュー
フロントエンドのユーザーエクスペリエンスを正しく把握したい時には、新しいSplunk Synthetic MonitoringのConfigurable Downtimesを使用すると、計画的なダウンタイム期間を外形監視から除外することができます。これにより信頼性の高いインサイトを得ることができます。
まだまだあります。
ご存じのとおり、昨年3月にシスコがSplunkを買収し、両社が力を合わせて素晴らしいサービスを提供できるようになりました。私たちはすでに、Cisco AppDynamicsとSplunk Observabilityの連携を強化し、企業全体にフルスタックのオブザーバビリティ(可観測性)を提供する機能を構築しています。ネットワークと従来のアプリケーションに対するシスコの優れた可視性と、Splunkの先進的なログ分析およびクラウドネイティブのオブザーバビリティを組み合わせることで、IT運用チームとエンジニアリングチームはビジネス全体を計測し、盲点をなくすことができます。
SplunkとAppDynamicsの統合について詳しくは、製品およびテクノロジー担当SVPのTom Caseyが執筆したこちらの新しいブログ(英語)をご覧ください。
Splunkは、エンジニアリングチームが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、最前線でイノベーションを推進しています。今年もその方針に変わりはありません。トラブルシューティングを迅速化し、すべてのエンジニアがオブザーバビリティを利用できるように、多くのAI機能とガイド付きワークフローを提供しています。
オブザーバビリティの初心者でも、Splunkにまだ慣れていない場合でも、心配には及びません。Observability CloudのAI AssistantはSplunkの生成AIを活用したチャットボットを提供します。これを利用すれば、自然言語を使用して問題をすばやく発見し、解決できます。「決済サービスに何か問題が発生していますか?」「Kubernetesノードがダウンしているのはなぜですか?」など、この新しいバーチャルアシスタントに質問して、アプリケーションやインフラの状態に関する重要なインサイトを引き出せば、日常業務や根本原因分析、対応を迅速に行えます。また、デジタルシステムの障害やバグに迅速かつ簡単に対処し、オブザーバビリティのプロになることができます。
まだベータ版の段階ですが、お客様にはプライベートプレビュープログラムに参加していただけます。
AI Assistant機能は、Splunkとシスコのすべてのオブザーバビリティ製品に拡張される予定であるため、どのソリューションからでも常に一貫したエクスペリエンスが得られます。
Observability CloudのAI Assistant
新機能であるSplunk ITSI Configuration Assistantもぜひご確認ください。この機能を使用すれば、AIと機械学習を使用しながらITSIの設定を1カ所で管理し、最適化できます。また、Splunk Observability CloudのアラートからSplunk Infrastructure Monitoringへの動的なナビゲーターリンクを使用すれば、アラートのコンテキストをナビゲーターに転送し、インフラ関連のインシデントの調査を加速できるため、エンジニアのトラブルシューティングを効率化できます。
ビジネスの成長戦略に併せてデジタルパフォーマンスを向上させるために、技術スタックを最適化することも少なくありません。こうした背景から、SplunkはSplunk Observability Cloud向けのSLO (サービスレベル目標)監視機能をリリースしました。これにより、SLOの作成、可視化、アラート生成の機能が組み込まれており、ビジネスの優先度に合わせてサービスのパフォーマンスと信頼性の目標を簡単かつ効率的に監視するることができます。
また、Splunk Metrics Pipeline ManagementにArchived Metrics機能が追加されました。この費用対効果の高い新機能により、エージェントやコードを変更することなく、重要度の低い一連のメトリクスデータを低コストのコールドストレージに動的にルーティングできます。Archived Metricsは、リアルタイムのメトリクス層よりも90%も低価格でありながらインサイトも提供します。
The CallingのWherever You Will Goという曲に、「君が行くところならどこにでも行くよ」という歌詞がありますが、Splunkもより多くのお客様のニーズに対応して製品をお届けする予定です。今年後半には、Splunk Observability Cloudのリージョンをロンドンとフランクフルトのアマゾン ウェブ サービス(AWS)に拡大し、欧州を拠点とするより多くの組織をサポートするために取り組んでいます。また、まもなくSplunk ITSIとCisco AppDynamicsがMicrosoft Azureでも利用可能になり、お客様のスタックをさらにカバーできるようになります。
最後の重要なお知らせとして、Splunkは、Splunk Observability CloudのFederal Risk and Authorization Management Program (FedRAMP®)のModerate認定の取得を進めています。この認定を受けることで、パートナー企業は政府機関とより緊密に連携し、デジタル化の取り組みをサポートできるようになります。
デジタルシステムを意図しない障害から守る方法をたくさん提供できることを嬉しく思います。クラウド環境またはマイクロサービス環境をご利用のお客様は、Splunk Observability Cloudを14日間お試しいただけます。従来のアプリケーションやモノリシックなアプリケーションをご利用のお客様は、Cisco AppDynamicsをぜひご検討ください。
#splunkconf24のハッシュタグが付いたツイートをぜひご確認ください。
このブログはこちらの英語ブログの翻訳、松本 浩彰によるレビューです。
Splunkプラットフォームは、データを行動へとつなげる際に立ちはだかる障壁を取り除いて、オブザーバビリティチーム、IT運用チーム、セキュリティチームの能力を引き出し、組織のセキュリティ、レジリエンス(回復力)、イノベーションを強化します。
Splunkは、2003年に設立され、世界の21の地域で事業を展開し、7,500人以上の従業員が働くグローバル企業です。取得した特許数は1,020を超え、あらゆる環境間でデータを共有できるオープンで拡張性の高いプラットフォームを提供しています。Splunkプラットフォームを使用すれば、組織内のすべてのサービス間通信やビジネスプロセスをエンドツーエンドで可視化し、コンテキストに基づいて状況を把握できます。Splunkなら、強力なデータ基盤の構築が可能です。