公開日:2022年10月10日
デジタルトランスフォーメーション(DTやDXと略されることもある)とは、端的に言えば、ビジネスプロセスにテクノロジーを組み込み、アナログな手法からデジタルな手法へと移行することです。その概念は、第2次世界大戦後に組織の効率化が重視されるようになった1940年代にはすでに存在しましたが、用語そのものが登場したのは2011年です。「Digital Transformation:A Roadmap for Billion-Dollar Organizations (デジタルトランスフォーメーション:10億ドル規模の組織のためのロードマップ)」レポートでは、デジタルトランスフォーメーションを「企業のパフォーマンスまたはリーチを根本的に改善するためのテクノロジーの活用」と定義しています。
定義はシンプルかもしれませんが、デジタルトランスフォーメーションの概念は多岐にわたります。デジタルトランスフォーメーションの戦術は、ほとんどの組織および部署で異なる意味を持ちます。製造業であれば、デジタルトランスフォーメーションを、ロボティクスや産業用IoTセンサー、高度な生産管理テクノロジーを製造現場に追加することであると認識しているかもしれません。一方、出版社であれば、紙媒体からWebベースの出版へと移行し、ソーシャルメディアのプレゼンスを再考または強化し、サブスクリプションの決済をオンラインで処理することかもしれません。重要な共通点は、組織のビジネス目標に応じて、旧来の手動プロセスからデジタル対応プロセスへと移行するという点です。
かつては明確な始まりと終わりがあるプロセスとして構想されていたデジタルトランスフォーメーションですが、最近では、1つのデジタルトランスフォーメーションプロジェクトが完了する頃には別のプロジェクトが再び始まるという、終わりがない継続プロセスとみなされることが多くなっています。
IDC社の最近の試算によると、デジタルトランスフォーメーションへの支出は2020年から2023年の間に総額6兆8,000億ドルに達し、「2022年までに世界のGDPの65%相当がデジタル化される」と見られています。この記事では、その資金がどのように使われるのか、デジタルトランスフォーメーションジャーニーを進めることのビジネス上の価値、デジタルトランスフォーメーションの課題、プロセスを開始するにあたっての戦術的な考慮事項について深く掘り下げていきます。
デジタルトランスフォーメーションの例
企業におけるデジタルトランスフォーメーションの事例は数多くあります。ここでは、最も一般的で重要な事例をいくつかご紹介します。
- オンラインプレゼンスの構築:デジタルトランスフォーメーションの最も基本的な例の1つは、Webサイト、ソーシャルメディア、そして特にeコマース販売という形でオンラインプレゼンスを確立することによって、現在の顧客の期待に応えることです。当然ながら、ほとんどの組織はこの過程を終えており、確立したオンラインプレゼンスを基盤としてデジタルトランスフォーメーションのその他の取り組みを構築しています。
- クラウド移行:現在、最も一般的なデジタルトランスフォーメーションの取り組みの1つは、オンプレミスのデータセンターからクラウドベースの運用環境への移行です。これは、厳密にはアナログプロセスからデジタルプロセスへの移行を意味するものではありませんが、より優れたパフォーマンスと拡張性、そして全体的なコスト削減を実現できるモダナイゼーションプロセスであると言えるでしょう。
- マーケティングの強化:デジタルトランスフォーメーションによって、組織はオンラインで顧客にリーチできるだけでなく、マーケティングキャンペーンのパフォーマンスをより効果的に追跡し、購入者に関する情報を収集し、市場における製品の位置付けを改善できるようになります。
- 販売活動の強化:ビジネスインテリジェンス、データ分析、CRMシステムを導入することで、組織は営業部門の生産性をより正確に把握し、顧客との関係を強化し、営業担当者間で情報を共有し、企業全体の収益性を向上できるようになりました。
- 製造のモダナイズ:IIoTや製造現場の自動化、ロボティクス、製造機器に組み込まれたセンサーなどはすべて、製造環境に導入されているデジタルトランスフォーメーションの一例です。これらの取り組みと新しいテクノロジーは、品質の向上、スループットの高速化、機械の故障の発生率の低減に役立っています。
- ロジスティクスのアップグレード:インテリジェントなインベントリ管理とプランニング、最適な配送経路のプランニング、倉庫業務の自動化、Webベースの出荷と荷物追跡など、サプライチェーン運用の改善のためにもデジタルトランスフォーメーションの導入が進んでいます。eコマースの消費者は、すべての購入を24時間リアルタイムで追跡できることを大いに期待しています。
デジタルトランスフォーメーションのトレンド
デジタルトランスフォーメーションは常に流動的であり、テクノロジー業界とともに進化しています。今日のデジタルトランスフォーメーションに影響を与えている主なトレンドには、以下のものがあります。
- ハイブリッドな働き方に対応するためのトランスフォーメーション:新型コロナウイルスの世界的流行によってリモートワークへと大規模に移行したことで、多くの組織が混乱に陥りました。しかし、働き方や働く場所の変化にかかわらずビジネス上の成果を確保するためには、多くのトランスフォーメーションプロジェクトで新しいコラボレーションツール、モバイルデバイス、そしてセキュリティの強化が必要です。
- さまざまな業務にAI (人工知能)を組み込む:AIは、IT運用から製品開発、マーケティングに至るまで、あらゆるものを改善できる重要な基盤テクノロジーとして進化しています。業務にAIをどのように組み込むのがベストなのかを判断することは難しく、そのためには多大なリソースが必要です。
- 進化するサイバーセキュリティ戦略:サイバー犯罪者がさまざまな規模の組織に打撃を与え続ける中、必要に迫られる形で、企業をサイバー犯罪者から守るための新たなアプローチが登場しています。ゼロトラストなどの戦略により、企業はセキュリティ運用のアプローチを根底から変革することを余儀なくされています。
- 顧客のプライバシーへの配慮の強化:GDPRは、組織が取り組まなければならないプライバシー関連規制の始まりに過ぎませんでした。2022年現在、米国の5つの州で包括的な消費者プライバシー法が制定されており(カリフォルニア州、コロラド州、コネチカット州、バージニア州、ユタ州)、30以上の州でプライバシー関連法が導入または制定されています。これらの複雑な規制に準拠するには、テクノロジーを大幅に見直す必要があります。
- あらゆることを自動化:製造現場からオンデマンドのカスタマーサポートまで、製造、小売、ヘルスケアなどの企業は、反復作業を人間が行う必要性をなくすために、自動化ツールにますます依存するようになっています。
- 実現へと向かう量子コンピューティング:量子コンピューターを購入するにはまだ早いかもしれませんが、多くの組織が量子コンピューティングによってもたらされるであろうメリットを理解しようと努めています。量子コンピューティングを利用すれば、企業はデータ処理や意思決定の方法を根本的に変更したり見直したりできるようになりますが、そのためには、複数のレベルで劇的な変革が必要です。
2022年にはプライバシー法を制定した州、あるいは制定の準備を進めている州がますます増加している
デジタルトランスフォーメーションの主なコンポーネント
デジタルトランスフォーメーションは、さまざまなフレームワークによって多数のサブコンポーネントに分解されます。これらはより広範なトランスフォーメーションプロセスの一部と考えるべきです。最もわかりやすいのはHarvard Business Reviewのフレームワークで、5つの重要なコンポーネントで構成されています。そのコンポーネントは以下のとおりです。
- 人:デジタルトランスフォーメーションを成功させるには、まずデジタルトランスフォーメーションの取り組みを誰のために行うのか、そしてその取り組みが彼らにどのような影響を与えるかを理解する必要があります。
- データ:自社の人材やプロセスについてどのような情報を保有しており、トランスフォーメーションプロセスを成功させるためにどのようなデータを必要としているかを把握します。
- インサイト:トランスフォーメーションプロセスは、データドリブンな分析を行い、データを実用的なインサイトに変えることで価値を生み出します。
- アクション:トランスフォーメーションジャーニーの次のステップは、プロセスの変更、新たな戦略の策定、あるいは新製品の構築によってこれらのインサイトを運用化することです。
- 結果:前の4つのステージの結果を分析して評価することで成功の度合いを判断し、新たなプロセスにそれを反映させながら運用方法を進化させます。
デジタルトランスフォーメーションの5つの主なコンポーネントとは、人、データ、インサイト、アクション、結果である
テクノロジー業界のデジタルトランスフォーメーション
定義上、デジタルトランスフォーメーションのすべての取り組みにはテクノロジー要素が含まれますが、多くのデジタルトランスフォーメーションプロジェクトは主にIT部門内の改善を対象としています。そのようなプロジェクトの筆頭がクラウド移行であり、デジタルトランスフォーメーションという言葉がしばしばクラウド移行と同義に使われるほど広く普及しています。
デジタルトランスフォーメーションとは、基本的に、エコシステム全体のビジネスプロセスや目標をITと効果的に結び付け、IT部門を従来のサイロから解放し、バリューセンターへと変えることです。今日のほとんどすべてのビジネスは、意思決定能力を向上させるためにデータに依存するデジタルビジネスになりつつあり、すべての組織でその領域の効率性と有効性を最大化することが不可欠となっています。
クラウドテクノロジーがITトランスフォーメーションの重要な基盤となっている理由の1つは、クラウドテクノロジーによってIT機能の財務見通しが改善されるためです。クラウドコンピューティングを導入すれば、高価なハードウェアに投資してオンプレミスネットワークを維持する代わりに、テクノロジーサービスが必要なときにだけ費用が発生する従量課金モデルに移行できます。アイドル状態のサーバーの問題やオンプレミス機器の維持に関連するIT管理コストが劇的に軽減されるため、IT部門は価値の低い些末な日常業務に追われることなく、より広範で戦略的な問題に専念できるようになります。
財務分野のデジタルトランスフォーメーション
財務プロセスのトランスフォーメーションには、財務上の意思決定(買収対象が適正価格かどうかなど)を分析するためのAIの導入や、価値の低い反復作業を合理化するためのロボティックプロセスオートメーション(RPA)の活用など、幅広いテクノロジーが含まれます。財務におけるビジネストランスフォーメーションの最も一般的な目標の1つは、テクノロジー、特にAIを活用して、社内外の不正な財務活動を検出することです。
昔ながらの銀行や金融機関の多くは、仮想化が進んだ競合に対抗できる市場適合性を維持するために、デジタルトランスフォーメーションに依存し続けています。モバイルアプリ、バーチャルアドバイザー、デジタル製品、デジタル決済サービスなどを銀行が強く勧めているのは、デジタルトランスフォーメーションの取り組みの結果と言えるでしょう。
ほとんどの部門と同様に、財務部門もWebベースのダッシュボードによる可視化ツール、リアルタイムで傾向を特定できる予測分析、高度なセキュリティを確保しながら、分散が進む従業員をサポートするように設計されたテクノロジーなどの恩恵を受けています。
製造分野のデジタルトランスフォーメーション
他の部門と同様に、製造分野におけるデジタルトランスフォーメーションでも、これまでアナログや手作業で行われていたプロセスにブロックチェーンなどのデジタルテクノロジーの組み込みが進められています。レガシーシステムやプロセスを変革する目的は、通常、予測分析を通じてアウトプット(量または質、あるいはその両方)を改善し、エラーや無駄を削減し、運用効率を改善し、機械のダウンタイムを減らすことです。
多くの組織は、デジタルトランスフォーメーションを利用することで、消費者の需要や好みの変化に応じて生産を迅速に変更できます。これにより、競合他社に後れを取ることなく、新しい設計を製品化し、反復的な生産活動を自動化できます。
IIoT (Industrial Internet of Things)は、多くの製造トランスフォーメーションの主要なコンポーネントであり、製造機器に直接組み込まれたセンサーによって、組織は生産プロセスの隅々までリアルタイムに可視化できます。機械の動作温度が上昇し始めたり、完成品の品質が許容範囲をわずかに下回ったりした場合、大きな無駄や損傷が生じる前に機械を止めることができます。
デジタルトランスフォーメーションのメリット
デジタルトランスフォーメーションの取り組みにはさまざまなメリットがあります。その一例をご紹介します。
- 効率性と生産性の向上:デジタルトランスフォーメーションの取り組みの多くは、製造業務、IT管理、販売などの領域において、効率を最適化するという具体的な目標の下で行われています。時代遅れのアナログプロセスをデジタルプロセスに変えることで、生産性が大幅に向上することも少なくありません。
- コストの低減:データセンターからクラウドへと移行することで、多くの企業は途方もない設備投資やハードウェアのアップグレードコストから解放され、コストを大幅に削減できます。製造分野でのトランスフォーメーションは、完成品の品質を高め、機械のダウンタイムの発生率を下げることでコストを削減できます。
- 競争力の強化:データをより包括的かつ有効に活用できれば、組織はデジタル化の進んだ市場で勝ち抜く力を手に入れることができます。この俊敏性により、消費者の需要や市場の圧力に応じて新製品の開発や既存の製品のアップグレードを迅速に行えるようになります。
- 関係の改善:デジタルトランスフォーメーションは、顧客や従業員に対する理解を深め、最終的に彼らの幸福と満足度を向上させる製品やプログラムを開発するのに役立ちます。新型コロナウイルスの世界的流行で在宅勤務にすばやく切り替えることができた組織は、トランスフォーメーション戦略のメリットを実感しています。
- イノベーションの促進:デジタルトランスフォーメーションによってカスタマーエクスペリエンスを向上させ、革新的で新しい方法によって以前は不可能だった製品やサービスを顧客に提供できます。
デジタルトランスフォーメーションの課題
デジタルトランスフォーメーションは必ずしも容易ではありません。また、この言葉があまりにも幅広い対象を指しているため、その本来の意味が見失われたという批判もあります。デジタルトランスフォーメーションに関わるすべての人にとって、次のような課題が残されています。
- デジタルトランスフォーメーションプロジェクトには終わりがない:先ほど述べたとおり、通常、デジタルトランスフォーメーションは目的ではなく過程とみなされ、取り組みの明確な「ゴール」に辿り着くことを期待する人々を失望させることがあります。
- 変化に時間がかかる:多くの経営陣は、具体的な成果がすぐに表れることを期待します。しかし、トランスフォーメーションは時間のかかる進化の過程であり、すぐに結果が出ることは(絶対とは言わないまでも)ほとんどありません。
- ITニーズとビジネスニーズの両立が困難:多くのトランスフォーメーションプロジェクトでは、パフォーマンスやセキュリティに対するITのニーズと、ROIやソリューションの使いやすさに対するビジネスニーズのバランスを取ることは容易ではありません。
- 経営陣の深い関与が必要:デジタルトランスフォーメーションを成功させるには、他のどのビジネスイニシアチブよりも、経営陣の深い関与が必要です。これほどの変革を実現するには、強力なリーダーシップによる舵取りが不可欠なのです。
- 高額な初期費用:すべてというわけではありませんが、多くのトランスフォーメーションプロジェクトにはコストがかかります。最終的な成果にはそれだけの価値があるとはいえ、これらのプロジェクトがいかに高価であるかをすぐに実感することになります。
- 人材不足:新しい運用モデルや次世代テクノロジーへの移行には、スキルを持つ専門家が必要ですが、こういった人材が組織におらず、確保するのが難しい場合もあります。
- 成功する保証がない:Boston Consulting Group社の試算では、取り組みの複雑さと短期間で結果を出すことへのプレッシャーが原因となって、デジタルトランスフォーメーションの取り組みの70%が失敗しています。BCG社によれば、最大の問題はテクノロジーではなく人にあります。組織に染みついた行動を変えることは信じられないほど難しいものです。
デジタルトランスフォーメーションの取り組みを始める方法
デジタルトランスフォーメーションプログラムを開始する準備はできているでしょうか。ここでは、正しいスタートを切るためのヒントをいくつかご紹介します。
- テクノロジーコンポーネントについて考える前に戦略的目標を理解する:企業の他の取り組みと同様に、テクノロジーについて考える前にビジネスのニーズを十分に検討し、理解する必要があります。そのために、まずは解決する必要があるビジネス上の問題を理解し、CIOなどのエグゼクティブにその取り組みの支持者として変革の管理を主導してもらいます。トランスフォーメーションのソリューションを模索できるようになるのはそれからです。
- 経営陣が主導する:トランスフォーメーションの取り組みを、水面下で進めていたのでは成功させることはできません。デジタルトランスフォーメーションは大がかりで積極的なビジネス戦略であり、これらの新しいビジネスモデルに弾みをつけて成功させるためには、目に見える形で十分なサポートを得て潤沢な資金を投入する必要があります。
- 顧客のニーズの把握に努める:トランスフォーメーションプロセスの対象が社内か社外かに関係なく、顧客が実際に何を求めているのかを理解することが重要です。顧客の要望についての勝手な思い込みから始めてしまい、後になって実際の顧客ニーズがまるで違っていたことが明らかになる、といったデジタルトランスフォーメーションの取り組みがとても多いのが実情です。
- 必要なスキルを獲得する:多くのデジタルトランスフォーメーションプロジェクトは、最終的に機械学習や産業用センサーのような次世代テクノロジーを中心に展開されますが、これらは組織にとってまったく新しいものかもしれません。必要なスキルを獲得するためのトレーニングや雇用が必要になるでしょう。
ビジネスのデジタルトランスフォーメーションを行う際に注意すべきこと
最後に、デジタルトランスフォーメーションプロセスを継続する上で注意すべきことをいくつかご紹介します。
- 従業員が、自分の仕事を失う(または自分の仕事が何らかのテクノロジーに置き換わる)ことに不安を感じているかもしれないということを忘れないでください。従業員が付加価値のある仕事を通じて成果を出せるような新たな機会を生み出すプロセスを利用して、こうした不安を早期に和らげる努力をしてください。
- トランスフォーメーションの詳細なロードマップを作成し、スケジュール通りに作業を進める。遅れが生じたプロジェクトは、完了する前に無意味なものになってしまうリスクがあります。
- 勢いをつけるために、短期的な成果を求める。デジタルトランスフォーメーションの取り組みには、容易に達成できる成果も多くあるものです。あらゆる場面でそれらを活用しましょう。また、デジタルトランスフォーメーションプロジェクトを成功させたら、その成果を今後のプロジェクトに活かしましょう。
- まずは、優れたデータを揃える。高品質なデータは、ほとんどすべてのデジタルトランスフォーメーションプロジェクトの中核です。信頼できないデータや不完全なデータで始めれば、最終的に好ましくない結果になることは目に見えています。
デジタルトランスフォーメーションの未来
私たちは今や、デジタル時代にしっかりと足を踏み入れています。IDC社の予測では、2023年までのデジタルトランスフォーメーションへの投資の年間成長率は15.5%に上り、その間のデジタルトランスフォーメーション以外のITソリューションへの投資は年間で1.4%縮小すると見込まれています。将来的には、業務を有意義に変革し、ビジネスに価値をもたらすことができる場合にのみテクノロジープロジェクトが実施されるようになると思われます。現状を維持するだけのITプロジェクトは、時間が経つにつれて廃れていく可能性が高いでしょう。
AI、IIoT、RPAといった新しいテクノロジーを急いで導入しようとすると、これらのツールで達成したい最終的な目標を見失いがちです。ビジネスの収益を向上させるには、単にデジタルディスラプションを起こすだけでなく、競争力を高めたり、ユーザーエクスペリエンスに重点を置いて顧客や従業員を満足させたりすることが重要です。トランスフォーメーションプロジェクトを始める際には、何を変革したいのか、なぜ変革したいのかを第一に考えてください。満足のいく答えを出してから、どのように進めるかを検討するようにしましょう。
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