Dashboard Studioにスケジュールメールエクスポートのサポート、複数の場所からのトークン設定機能、視覚オブジェクトの角の丸みオプションが追加されました。
Dashboard Studioで美しいダッシュボードを作成できるようになって以来、定期的にダッシュボードをエクスポートしてメールで送信する機能が欲しいというご要望が寄せられていました。この機能はSplunk Ideasの投票で3位に入っています。
Splunk Cloud Platform 9.1.2312以降、[Actions]ドロップダウンでスケジュールメールエクスポートを選択して、Studioダッシュボードのエクスポートをスケジュールできるようになります。
スケジュールの設定とその他のオプションの指定は、従来のシンプルXMLダッシュボードのスケジュールエクスポートと概ね同じです。
従来と異なる点は主に以下のとおりです。
ダッシュボードのエクスポートを実行するためのAPIサポートも追加されました。使用例については、Splunkのドキュメントを参照してください。APIを使えば、ダッシュボードのエクスポートを生成して、他のアプリケーションに埋め込むことができます。これにより、複数の埋め込みスケジュールレポートを管理する手間を省くことができます。
初期リリースには、マップ視覚オブジェクトやサーチベーストークンのサポートなど、まだいくつかの制限があり、今後のバージョンで対応していく予定です。詳しくは、Splunkのドキュメントを参照してください。
既存のシンプルXMLのスケジュールダッシュボードを移行したい場合は、Dashboard Studioで手動で作り直すか、変換機能を使用します。変換機能によって、可能な限り自動的に作り直すことができます。変換機能について詳しくは、こちらのブログ記事(英語)を参照してください。
入力とドロップダウンの両方の操作で同じトークンを設定できるようにしてほしいというご要望も複数ありました。そこで、最初は入力でトークンを設定する必要があるものの、その後、ダッシュボード内のクリック操作でそのトークンを更新できるようにしました。ダッシュボードで項目を選択してトークンを更新すると、新しい値が入力にも反映されます。
以前は、トークンは1カ所からしか設定できませんでした。今回のリリース以降は、複数の場所からトークンを設定できるようになり、操作がよりインタラクティブで直感的になりました。その例をご紹介します。
この例では、ドロップダウン入力と表があり、どちらにも現在のSplunkインスタンスのソースタイプがリスト表示されます。円グラフには、選択したソースタイプの各種ステータスコードの内訳が表示されます。ドロップダウンで別の項目を選択すると、円グラフも変わります。また、表でソースタイプを選択すると、変更が円グラフとドロップダウン入力の両方に反映されます。
注意事項がいくつかあります。
視覚オブジェクトの角の丸みは些細なことに思われるかもしれませんが、背景に四角形以外も使えるようになるため、より洗練されたデザインのダッシュボードを作成できます。
以前は、角に丸みを付ける場合、視覚オブジェクトを追加し、その背景を透明にしてから、背後に四角形を追加し、その色と角の丸みを設定する必要がありました。つまり、本来必要な数の倍のパネルを使っていることになります。
今回のリリースから、視覚オブジェクトパネルの角の半径(角R)を指定できるようになりました。これによって、洗練されたデザインのダッシュボードをより簡単に作成できます。角の丸みを適用するには、視覚オブジェクトを選択し、設定パネルの[Color and style]セクションで、下部にある[Corner radius]オプションを設定します。
おもしろい例として、円グラフで角Rを「0」に設定したときと「1000」に設定したときの違いをご覧いただきましょう。こちらが「0」の場合です。
そしてこちらが「1000」の場合です。円グラフやドーナツグラフでこのようなクリエイティブなデザインができるようになります。
*この情報は、Splunk LLCの独自の裁量で予告なく随時変更される場合があります。このロードマップ情報は、契約またはその他の約定に組み込まれないものとします。Splunkは、ここに記述される製品、特徴、または機能を開発する義務も、提供する義務も負いません。
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