最初にLucy Elliottが「Womxn+ (ウィメンプラス) ERGでSplunkのInstagramを1週間ジャックする(乗っ取る)」というアイデアを持ちかけてきたとき、私はその場で賛同しました。テクニカルサポートエンジニアであるLucyも、私も、技術職の女性を増やすために「可視化」が有効であることをよくわかっていたからです。
「Splunkで技術者として精力的に働く女性を多くの人に知ってもらうために、Instagramジャックは理想的な方法だと思いました。実際、技術職での女性の活躍を紹介する投稿はたくさんあります」とLucyは話してくれました。自分と同じような立場の人を見かけない職種は興味の対象から外れやすいというLucyの考えの正しさはデータでも裏付けられています。WomenTech Networkが2023年に行った調査によると、コンピューターや数理関連の職種で女性が占める割合は28%にすぎず、エンジニアリングやアーキテクチャの職種にいたってはわずか15.9%でした。この調査では、EUにおいて情報通信技術の分野で働く女性が19.1%にとどまっていることも明らかになっています。
この調査結果をもとに、Lucyは、EMEA (ヨーロッパ、中東、アフリカ)地域の8人のSplunk女性社員と面談し、技術職に就いた経緯やそこでの経験について話を聞きました。Lucyが驚いたのは、何人かのSplunk社員の経歴です。8人中5人が、学校では理数系を専攻せず、別の方法で訓練や経験を積んだと話していました。しかしこれは意外によくあることのようです。McKinsey社のレポートによると、欧州で技術者として働く女性の44%がSTEM (科学、技術、工学、数学)以外の学歴を持っています。
面談に参加したSplunk社員の多くが指摘したように、技術系の分野について学べる場所は学校以外にもたくさんあります。ただし、テクニカルサポートマネージャーのKasia Gucikによると、まずは「技術系のどの分野に興味があるか、深く学びたいかを見極めることが最も重要」になります。そのうえで、オンラインコース(無料と有料の両方)で学び、オンラインフォーラムや技術系のオフ会で人脈を築いて、業界の最新トレンドを押さえ、業界内で良きメンターを見つけることを社員たちは勧めています。
「技術職に就くことに興味があるなら、学歴は気にしないことです。大切なのは好奇心を持ち続けることです。それは、技術系の仕事ですべての人が持つべき重要なスキルの1つです。学びに終わりはありません」 - セールスエンジニアHela Hosni
前述のMcKinsey社によるレポートでは、欧州で技術職を目指す女性が大きく減るタイミングが2つあることも明らかになりました。1つ目が中等教育の終了後(18%減少)、2つ目が技術職への就職後(15%減少)です。面談した社員の多くも、初めて技術職に就いた直後に壁に直面したと話していました。セールスエンジニアのManushree Maluは「学校を卒業したばかりで仕事の経験がほとんどない時期は、正直、多くの壁にぶち当たります」と、Lucyに笑いながら話しました。「私は、セキュリティの仕事や概念についてまったく理解できていないと感じました。すべてを一から学び直すのは面倒なことです。でも、面倒を当たり前と思わなければいけないと考えて、すべてを学び直し、今でも学び続けています」
さまざまな壁に直面しても、面談した社員たちは技術職の仕事を大いに楽しんでいます。その気持ちは、ロンドンオフィスでテクニカルサポートアカウントマネージャーとして働くJane Scottの言葉に集約されるでしょう。「技術は移り変わりが激しいのが醍醐味です。新たに学ぶべきことが常にあります。画期的な製品が登場し、変化と進化を繰り返します。新しいテクノロジーが生まれるたびに、既存のテクノロジーも変化します。新しいことを学ぶのは本当に楽しいです」とJaneは語ります。つまり、テクニカルプロダクトスペシャリストのKelly Haywardが言うように、皆「壁に挑むことをいとわず、むしろ好き」なのです。
「この業界には変化がつきものです。常に、スキルアップし成長する機会と、新しいテクノロジーを追いかける機会があります。いつも何か新しいことを学べます」 - テクニカルサポートエンジニアGemma Micklewright
Instagramジャック期間が終わった後、Lucyは次のように話してくれました。「自分でも驚いているのですが、すべての面談を終えた後、皆さんの話を思い返し、それぞれがどのようにして今の場所にたどり着いたかを想像して、とても感動しました。今回の面談を行い、皆さんが自分のストーリーを分かち合う機会を作ることができて、本当に良かったと思います」
このジャックプロジェクトは現在も、Splunk Instagramのストーリーハイライト「WIT Takeover」ですべてご覧いただけます。 Splunk社員のすばらしい経験に刺激を受け、何かを学んでいただけたら幸いです!
このブログはこちらの英語ブログの翻訳、大久保 かがりによるレビューです。
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