Event Hubsは、Azureが提供するビッグデータストリーミングPaaS機能です。Azure環境で生成されるデータやテレメトリを処理することができ、Azureの貴重なデータをSplunkに取り込める拡張性の高い方法も備えています。
Splunkは、Azure環境のあらゆるデータソースに接続してデータを取り込むことができるSplunk Add-on for Microsoft Cloud Services、Microsoft Azure Add-on for SplunkなどのSplunkアドオンを提供しています。ただし、Azure環境の規模が大きい場合、すべてのサブスクリプショングループとリソースグループからデータを収集するには、数十もの入力を構成しなければなりません。
そこで、Event Hubsを活用すれば、AzureのロギングがEvent Hubs経由でSplunk環境にルーティングされるように設定して、構成の負担を減らすことができます。
このブログでは、AzureのデータをSplunkに取り込む方法としてEvent Hubsを使用するためのステップをすべて紹介します。
1. Azure Portalで、[All Services (すべてのサービス)] > [Event Hubs]の順に選択します
2.[Add (追加)]を選択します
3.新しい名前空間を作成します
注意:名前空間は、Event Hubsトピックの範囲を決めるコンテナで、一意のFQDNを持ちます。名前空間は複数のEvent Hubsトピックを収容できるアプリケーションコンテナとして機能します。価格レベルとスループットユニットについて詳しくは、こちらのFAQを参照してください
4.名前空間にEvent Hubsを追加します
5.Event Hubsに名前を付けます(たとえば、送信するログの種類を名前に使います - AADログ、テナントログ、サブスクリプションログなど)
注意:Event Hubs内のパーティションの数は、同時に実行できるリーダーの数に直接関係します。
6.[Shared access policies (共有アクセスポリシー)]を選択します
7.[RootManageSharedAccessKey]を選択します
8.[Connection string-primary key (接続文字列-主キー)]をコピーして保存します。これはSplunkへの入力に必要です。
特定のテナントのAzure Active Directory内で実行されたサインインアクティビティの履歴と、変更の監査証跡が含まれています。
1.[All Services (すべてのサービス)] > [Azure Active Directory]の順に選択します
2.[Diagnostic settings (診断設定)]を選択します
3.[Add diagnostic setting (診断設定の追加)]を選択します
4.以下を設定します。
サービス正常性イベントの更新のほか、サブスクリプション内の各Azureリソースに対して外部から実行された操作(管理プレーン)に関するインサイトを得ることができます。アクティビティログを使用すると、サブスクリプション内のリソースに実行されたすべての書き込み操作(PUT、POST、DELETE)の内容、実行者、時間を確認できます。Azureサブスクリプションごとにアクティビティログが1つあります。
1.[All Services (すべてのサービス)] > [Monitor (モニター)]の順に選択します
2.[Activity log (アクティビティログ)]を選択します
3.[Diagnostic settings (診断設定)]を選択します
4.[Add diagnostic setting (診断設定の追加)]を選択します
5.以下を設定します。
Azureリソース内で実行された操作(データプレーン)に関するインサイトを得ることができます(たとえば、キーコンテナーからのシークレットの取得や、データベースへのリクエストの実行など)。リソースログの内容は、Azureサービスとリソースタイプによって異なります。
1.サブスクリプション内で[Resource (リソース)]を選択します(この例では、作成したEvent Hubsを使用します)
2.[Diagnostic settings (診断設定)]を選択します
3.[Add diagnostic setting (診断設定の追加)]を選択します
4.以下を設定します。
1.Microsoft Azure Add-on for Splunkをインストールします
2.[Azure Add-on for Splunk] > [Inputs (入力)]の順に選択します
3.[Create New Input (新しい入力の作成)] > [Azure Event Hub]の順に選択します
4.以下を設定します。
注意:転送タイプAMQPは、通信にポート5671と5672を使用します。AMQP over WebSocketはポート80と443を使用します- FAQはこちら
Troubleshooting: index=_internal source="/opt/splunk/var/log/splunk/ta_ms_aad_azure_event_hub.log"
Event Hubsを使用することで、Splunk内ではEvent Hubsの比較的小さな入力セットによって、複数のサブスクリプションとリソースグループにまたがる幅広いAzureデータを取得できます。
Event Hubsの入力を使用すると、すべてのデータがクリーンなJSON形式で取り込まれるため、ソースに関係なくすべてのイベントのフィールドが自動で抽出されるという大きなメリットがあります。
サインインログ
セキュリティアラート
サービスおよびリソースの正常性
推奨設定
リソースメトリック
Splunkのメリットをどうぞお試しください。
- Ry
このブログはこちらの英語ブログの翻訳、庄司 大助によるレビューです。
Splunkプラットフォームは、データを行動へとつなげる際に立ちはだかる障壁を取り除いて、オブザーバビリティチーム、IT運用チーム、セキュリティチームの能力を引き出し、組織のセキュリティ、レジリエンス(回復力)、イノベーションを強化します。
Splunkは、2003年に設立され、世界の21の地域で事業を展開し、7,500人以上の従業員が働くグローバル企業です。取得した特許数は1,020を超え、あらゆる環境間でデータを共有できるオープンで拡張性の高いプラットフォームを提供しています。Splunkプラットフォームを使用すれば、組織内のすべてのサービス間通信やビジネスプロセスをエンドツーエンドで可視化し、コンテキストに基づいて状況を把握できます。Splunkなら、強力なデータ基盤の構築が可能です。