Splunk® Universal Forwardersにご興味がある方のために、このブログ記事ではユニバーサルフォワーダーの概要、用途、仕組みについてまとめました。さらに、ユニバーサルフォワーダー(とその他の方法)を使ってSplunkにデータを取り込むためのベストプラクティス、ヒント、役に立つリソースもご紹介しています。
この記事では、ユニバーサルフォワーダーを中心にご説明します。その中で、知らない専門用語が出てくるかもしれません。用語の定義と説明については、Splunk用語集「Splexicon」をご確認ください。
ユニバーサルフォワーダーの目的はシンプルです。それは、Splunkにデータを取り込むことです。どのようなデータが対象になるかというと、ずばり、あらゆるタイプのデータです。
Splunk Cloud Platformでも、Splunk Enterpriseのオンプレミスデプロイまたはクラウドデプロイのいずれでも、Splunkプラットフォームでは、ストリーミングデータ、マシンデータ、履歴データを含め、すべてのIT運用データをインデックスして監視できます。いくつか例を挙げます。
このようにあらゆるデータが対象になります。では、それをどうやってSplunkに取り込むのでしょうか。そこでフォワーダーの出番です。実は、データを取り込む方法は4種類あります。その中で最もよく使われる方法がユニバーサルフォワーダーです。
フォワーダーはSplunk Enterpriseインスタンスであり、他のSplunk Enterpriseインスタンスにデータを転送する役割を持ちます。転送先は通常、以下のいずれかです。
Splunk Enterpriseには3つのタイプのフォワーダーがあります。
ここからは、Splunk Cloud PlatformやSplunk Enterpriseインスタンスにデータを送信するために最もよく使われるユニバーサルフォワーダーについて詳しく見ていきます。
ユニバーサルフォワーダーは、分散するデータソースや他のフォワーダーからデータを収集し、フォワーダーまたはSplunkデプロイ環境に送信します。ユニバーサルフォワーダーにはさまざまな機能があります。主な機能は以下のとおりです。
最新バージョンのSplunk Universal Forwarderは無料でダウンロードできます。以前のバージョンもこちらからダウンロードできます。
ユニバーサルフォワーダーの最も一般的な構成
ユニバーサルフォワーダーは、インデクサーにデータを転送する場合に最適な選択肢です。Splexiconでは次のように説明されています。
ユニバーサルフォワーダーは、データ転送専用の簡素版のSplunk Enterpriseであり、データ転送に必要なコンポーネントのみが含まれています。ユニバーサルフォワーダーではPythonはサポートされず、UIは表示されません。
インデクサーにデータを転送するときは、ほとんどのケースでユニバーサルフォワーダーを使用します。
ユニバーサルフォワーダーの主なメリットは、信頼性とセキュリティが高く、幅広いプラットフォームがサポートされることです。Splunk Universal Forwarderは、さまざまなコンピューティングプラットフォームやアーキテクチャに簡単にインストールできます。
そして最大のメリットは、拡張性の高さです。他のSplunk製品に比べてハードウェアリソースの消費が非常に少ないため、ネットワークやホストのパフォーマンスとコストを犠牲にすることなく数千のフォワーダーをインストールできます。リソースの消費が少ない理由の1つは、ユーザーインターフェイスがないことにあります。
実際、ユニバーサルフォワーダーを数万のリモートシステムに展開し、テラバイト単位のデータを収集しても、快適に機能します。
ユニバーサルフォワーダーの大きな制約の1つは、未解析のデータしか転送できないことです。つまり、イベントベースのデータは扱えません。このタイプのデータをインデクサーに送信したい場合は、ヘビーフォワーダーを使用する必要があります。
環境に応じた詳しいインストール方法については、以下のマニュアルを参照してください。
導入、インストール、設定、データ転送、トラブルシューティングなど、技術的な詳細については、Splunk Universal Forwarderマニュアルを参照してください。以前のバージョンのマニュアルもすべて参照できます。右上にあるドロップダウンメニューからバージョンを選択するだけです。
こちらのTech Talkでは、SplunkのテクニカルマーケティングマネージャーであるGregg Dalyが、LinuxまたはWindowsホストからデータを取り込む方法や、特に役立つヒントをご紹介しています。
次に、主要なプラットフォームであるSplunk Cloud PlatformとSplunk Enterpriseのユニバーサルフォワーダーについてそれぞれご説明します。
多くのユースケースで、大量のデータをファイルやディレクトリから直接収集することになります。これらのデータをSplunk Cloud Platformに送信して監視するには、ユニバーサルフォワーダーとヘビーフォワーダーを使用するのが最適です。この場合のベストプラクティスは以下のとおりです。
ファイルやディレクトリからデータを取り込む方法について詳しくは、こちらのマニュアルを参照してください。ネットワークイベント、Windowsソース、メトリクス、HTTPイベントコレクターなど、その他のデータの取り込み方法については、こちらのマニュアルを参照してください。
Splunk Enterpriseをオンプレミスで使用している場合は、データを直接取り込むことも、ユニバーサルフォワーダーやヘビーフォワーダーを使用することもできます。一般的に、Splunk Enterpriseに取り込むデータは以下のように分類できます。
Splunk Enterpriseにデータを取り込む方法について詳しくは、Splunk Lanternのこちらの記事を参照してください。また、無料のEラーニングコース「Getting Data into Splunk (Splunkへのデータの取り込み)」を受講することもできます。
ユニバーサルフォワーダーの使い方については、非常に役に立つさまざまなリソースを参照できます。主なリソースには以下のものがあります。
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