こちらはRHONDOS社のCEO兼創業者であるBrant Hubbard氏によるゲスト投稿記事です。
SplunkとSAPは先日、インテリジェントエンタープライズの推進を重点目標とするパートナーシップの締結を発表しました。インテリジェントエンタープライズとは、データをアクションに変えて、プロセスの自動化とイノベーションの促進、新しい成長領域の開拓、優れたエクスペリエンスの提供を実現する、企業全体の戦略です。
SplunkでSAP環境をより効果的に監視したいと考える100社以上のフォーチュン500企業とともにその実現に取り組んできたRHONDOSチームは、SplunkとSAPの関係拡大、およびそれによってお客様とパートナーエコシステムの両方にもたらされる価値に大いに期待しています。
SAPアプリケーションとインフラのパフォーマンスを観察して把握するノウハウを持つ企業は、長年にわたり毎月数百万ドルを節約しています。
これを実現するソリューションがあります。
SAP環境をSplunkで監視できるようにする、導入が簡単なアプリケーション、PowerConnect for SAP & Splunkです。
SAPシステムで生成されるビジネス上重要なデータは、企業内で生成される最も重要で価値のあるデータといっても過言ではないでしょう。PowerConnectを使用してSAP情報にアクセスし、Splunkが提供するリアルタイムのクラウドデータやインフラデータとその情報を統合することで、かつてないレベルの可視化を実現し、競争力を大幅に高めることができます。SplunkとPowerConnectは、インテリジェントエンタープライズの実現に理想的な役割を果たします。ビジネスインパクトの高い障害を30%削減し、MTTRを70%短縮でき、業界固有の複雑なセキュリティ標準への対応にも役立ちます。
ミッションクリティカルなERPシステムであるSAPでは、本番環境の効率的な運用を維持するためにデータ保持ポリシーが厳格に定義され、世界で5万社以上のトップ企業のビジネスを最大限にサポートするためにトランザクションスキーマが標準化されています。その結果、セキュリティやパフォーマンスの重要データに関するレポートを生成するときの柔軟性が不足しています。ここにおいて、Splunkのスキーマオンリード機能がSAPエコシステムに真の変革をもたらします。
実際、SAP担当チームは、これまで存在していることすら気付かなかったインサイトを発見しています。また、Splunkでデータを可視化してからわずか1日か2日で、ユーザーの不適切な権限昇格を検出したり、6カ月間突発的に発生していた煩わしいミドルウェアエラーを引き起こしていた設定の問題を突き止めたり、さらには開発環境へのアクセス権を持つユーザーが異常に多いといったシンプルな問題を発見した例もあります。
Splunkが実現する可視化は、ビジネスに大きな効果をもたらす可能性があります。
たとえば、当社のチームが担当する、フォーチュン100社に入るある製造業のお客様は、SQLステートメントの不備を発見して、SAPの重大な障害を間一髪で回避しました。アプリケーション層のワークプロセスからのデータをデータベース層のテーブルロックとそれに関係するカスタムSQLステートメントをSplunk上でリアルタイムに関連付けることで、大規模なシステム停止を未然に察知しました。運用チームは、最初の警告が発せられる40分前にアラートを受信し、本格的な障害に発展する前に問題をすばやく特定して修正することができました。従来の監視システムではこのような障害を回避できなかったでしょう。
1回のシステム停止は1時間あたり20万ドル以上の損失につながりかねません。SAPで重大なイベントの発生を抑制することは、エンドユーザーからCEOまですべての関係者にとって最優先事項なのです。
BNW Consulting社が開発したPowerConnect for SAP & Splunkは、SAP S/4HANAとSAP NetWeaverの両方に対応した市場で唯一のSAP認定インテグレーションソリューションです。構造化データか非構造化データかを問わず、あらゆるSAPデータセットとトランザクションタイプのデータを復号化しSplunkに送信します。
PowerConnect Appには50以上の定義済みダッシュボードが用意されているため、SAP担当チームは、かつてないほど簡単にセキュリティデータ、パフォーマンスデータ、ビジネスデータをリアルタイムに調査できます。 組織のIT要件に応じて独自の抽出機能やダッシュボードを簡単に作成することもできます。
これにより、調査の迅速化、根本原因のより速い特定、平均解決時間の短縮、重要なSAPイベントに関するアラートの容易な作成が実現されます。
PowerConnect for Splunk & SAPは、世界でも特に複雑で要求の厳しいSAP環境に広く導入され有効性が証明されている、実績あるソリューションです。RHONDOSは北米におけるPowerConnectの唯一のマスターディストリビューターであり、導入環境に対して24時間年中無休のサポートを提供しています。
RHONDOSは、10月21~24日にラスベガスで開催されるSplunkの毎年恒例のユーザーカンファレンス、.conf19にも参加しています。。
IT1642 - 3M社がAIOPSを通じてSAP ERPの運用に変革をもたらす(10月23日水曜日午後1:45~2:30)
3M社がどのようにSplunkを活用して、ミッションクリティカルなSAPシステムと複雑なレガシー環境からより多くのインサイトを獲得し、価値を高めているかについてご紹介します。SAPの管理は複雑かつミッションクリティカルな課題です。SAPは、その独自でカスタマイズされることも多い内部構造によって複雑さの代名詞になり、その管理は長年、世界中のIT部門に難題を突き付けてきました。短時間のシステム停止でも大きな影響を及ぼす可能性があるため、ERPを大規模に展開する組織では、システムの管理および監視方法にデータ主導の考え方を取り入れることがこれまで以上に重要になっています。116年の歴史を持つこの世界的な製造業者は、Splunkとパートナーを組むことによってERPやレガシーシステムの運用データに関する課題を克服し、データを活用できるようになりました。このセッションでは、達成した革新的な成果と今後の目標についてご紹介します。
また、https://www.rhondos.comで豊富な資料をご覧いただけます。Splunkのメリットをどうぞお試しください。
この記事はSAPのブログでもご紹介しています。
Brant Hubbard氏は、RHONDOSのCEO兼創業者です。RHONDOS社に入社する前は、法律文書作成会社の大手であるExpertlaw社と、メディア業界で革新的なSaaSサービスを提供するPod27社を設立しました。サイバーセキュリティやITの分野では、SplunkやRedwood (SAP)社に在籍した経験があるほか、Centennial Software社と現在はIvanti社でゼネラルマネージャーを務めています。オフィスにいないときは、たいてい、フライフィッシングに出かけています。
このブログはこちらの英語ブログの翻訳です。
Splunkプラットフォームは、データを行動へとつなげる際に立ちはだかる障壁を取り除いて、オブザーバビリティチーム、IT運用チーム、セキュリティチームの能力を引き出し、組織のセキュリティ、レジリエンス(回復力)、イノベーションを強化します。
Splunkは、2003年に設立され、世界の21の地域で事業を展開し、7,500人以上の従業員が働くグローバル企業です。取得した特許数は1,020を超え、あらゆる環境間でデータを共有できるオープンで拡張性の高いプラットフォームを提供しています。Splunkプラットフォームを使用すれば、組織内のすべてのサービス間通信やビジネスプロセスをエンドツーエンドで可視化し、コンテキストに基づいて状況を把握できます。Splunkなら、強力なデータ基盤の構築が可能です。