LEADERSHIP

シスコとSplunkのオブザーバビリティ統合に関する最新情報

8週間 ーシスコとSplunkの統合で得られるフルスタックのオブザーバビリティに関する相乗効果を問われたら、わずか8週間のうちに共に成し遂げてきた成果が頭に浮かびます。

買収の完了から8週間が経過しましたが(5月執筆時点)、シスコとSplunkはすでに組織のデジタルフットプリント全体のオブザーバビリティを実現する新たな機能を開発しており、この機能を今後両社のお客様に提供する予定です。

両社はAppDynamicsをSplunkの事業部門に組み込み、共有するオブザーバビリティポートフォリオの新たなインテグレーションの構築を進めています。また、フルスタックのオブザーバビリティについてのビジョンとロードマップを共同で策定し、両社のお客様に包括的で統合されたエクスペリエンスを提供することも計画しています。

シスコとSplunkのオブザーバビリティ統合真の進歩、真の価値創造、真の速さ。これらを素早く実現するには、優れた能力、企業文化、共創の理念が真に一致している必要があります。このすべてが一致しているシスコとSplunkには今、真の勢いがあります。

先日開催されたCisco LiveSplunk .confの両イベントでは、統合されたポートフォリオのオブザーバビリティに関する数々の新しいイノベーションとインテグレーションを発表しました。こうした新しい機能は、製品ポートフォリオを完全に統合して企業全体にフルスタックのオブザーバビリティを導入できるよう、当社がオブザーバビリティ製品のお客様と共に力を注いできた取り組みの成果です。フルスタックのオブザーバビリティが実現すれば、クラウドやオンプレミス環境のネットワークから、インフラ、モノリシックアプリケーション、マイクロサービス、自社製アプリケーション、サードパーティアプリケーションまで、あらゆる環境のあらゆるスタックを包括的に可視化できるようになります。さらに、ビジネスへの実際の影響に基づいて、問題を早期に検出して調査するための強力なリアルタイム分析も利用できるようになります。

シスコのネットワークに対する比類ない可視性、3層アーキテクチャ、オンプレミス、ハイブリッド環境にまたがる幅広いAPMユースケースと、Splunkの業界屈指のログ分析、クラウドネイティブの最高レベルのオブザーバビリティを組み合わせることで、デジタルフットプリント全体のインストルメンテーションを実現し、盲点をできる限り減らすことができます。お客様はアプリケーションとインフラの基本的な健全性のチェックにとどまらず、パフォーマンスの問題がビジネスの重要なKPIにもたらす影響を把握し、それらのKPIを基準に最適化するための対策を講じることができます。

お客様は、次のようなあらゆる状況を包括的に可視化できます。

  • 所有、および非所有ネットワーク:ネットワークルートがパブリックかプライベートかを問わず、複数のクラウドサービスプロバイダーにわたり、コールスタック全体でアプリケーションとユーザーエクスペリエンスを監視し、最適化することができます。
  • 従来型、マルチティア、クラウドネイティブのアプリケーション:共通のデータとワークフローを使用することで、運用を効率化して正確な根本原因を迅速に突き止め、テクノロジースタック全体の信頼性を確保できます。
  • オンプレミス、ハイブリッド、マルチクラウド:ネットワーク運用チーム、IT運用チーム、エンジニアリングチームは、統合された一貫性のあるツールセットを使用することで、あらゆるクラウドまたはオンプレミス環境で動作するワークロードと資産を一元的に把握できるため、複雑で連鎖的な問題を素早く解決できます。

その結果、クラウドとアプリケーションのモダナイゼーションのどの段階にあっても、誰もがオブザーバビリティを実現してそのメリットを享受できます。IT運用チームとエンジニアリングチームは、デジタル環境全体の状況を正確に把握し、オブザーバビリティプラクティスを1つのソリューションで標準化できます。

両社の統合ロードマップの方針には、3つの柱があります。

1つ目は、SplunkプラットフォームのログをCisco AppDynamicsとSplunk Observability Cloudに統合し、オンプレミスとハイブリッド環境全体でコンテキストに沿った迅速なトラブルシューティングを実現するというものです。この統合によりSplunkとCisco AppDynamicsの能力が一体化するため、SaaSでもオンプレミスでも、一元化されたログを使用してコンテキストに即した分析を行えるようになります。また、IT運用チームとエンジニアリングチームは、従来の環境に関しては複数タイプのテレメトリを単一のインターフェイスで確認し、3層構造およびマイクロサービスベースのアプリケーションに関してはコンテキストに即したトラブルシューティングを実行できるようになります。さらに、両社のポートフォリオのどの製品でも、AIが支援する一貫性のあるユーザーエクスペリエンスを利用できます。

2つ目の柱は、AppDynamicsとSplunk Observability Cloudで共通の外観と操作性を実現し、統合されたエクスペリエンスを提供するというものです。シスコ製品では、ネットワークデバイス、ホスト、およびエンドポイントに関する大量のデータを利用できます。一方Splunkでは、AI Assistantとの対話ですべてのシスコ製品とやりとりできるほか、あらゆる形式のテレメトリデータを収集できます。これらを組み合わせて共通のユーザーエクスペリエンスを構築することで、従来型でもクラウドネイティブでも、あらゆる環境で統合的にトラブルシューティングを行えます。

最後の柱は、Cisco AppDynamicsのアプリケーションパフォーマンスとビジネストランザクションのメトリクスおよびアラートを、Splunk IT Service Intelligence (ITSI)に統合するというものです。これにより、アラートのノイズを低減し、ITの健全性をビジネスKPIと相関付けながらエンドツーエンドで可視化できるようになります。さらに、Cisco AIOpsをSplunk IT Service Intelligenceと統合することで、シスコのネットワークデバイスやインフラからのアラートとイベントをさまざまなIT環境と関連付けて分析することができ、ネットワークシグナルを含めコンテキストに即した高精度のトラブルシューティングが実現します。

シスコとSplunkは力を合わせ、ネットワーク、インフラ、アプリケーション全体にわたって比類ない可視性を提供し、ダウンタイム、不正行為、コンプライアンスリスクといったさまざまな形の中断から、お客様の物理世界とデジタル世界を確実に保護します。

未来はすぐそこまで来ています。そのすべてが、今まさに現実のものになろうとしています。優れたインテグレーションと新しいイノベーションをお客様に提供するために、両社はスピード感を持って取り組んでいます。この勢いを止めることなく、フルスタックのオブザーバビリティを実現する新たなイノベーションを、今後数カ月で継続的に発表する予定ですので、ぜひご期待ください。シスコとSplunkは手を取り合い、お客様とチームメンバー、そしてお客様のお取引先にとって素晴らしいデジタルエクスペリエンスを提供できるよう、今後も引き続き尽力します。


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このブログはこちらの英語ブログの翻訳、中里 美奈子によるレビューです。

Tom Casey
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Tom Casey

Tom Casey is the Senior Vice President, Products & Technology for Splunk. With over 25 years of experience, Tom is responsible for evolving Splunk’s market-leading unified security and observability platform. Prior to joining Splunk, he served as Senior Vice President, Engineering at DocuSign, where he led the company’s product strategy, including development, execution and delivery of all products worldwide. Prior to DocuSign, Tom served as Vice President, Platform and Infrastructure at Apptio, where he helped scale the Company’s SaaS platform from a single offering to a multi-product portfolio. Before that, he spent 16 years at Microsoft in a number of leadership positions in product and engineering. Tom holds a B.S. from the University of Arizona.