LEADERSHIP

Splunk Ideasに投稿されたお客様の声で有意義なイノベーションを推進

テクノロジーイメージテクノロジー業界でのキャリアを通じて、私は1つの真実にたどり着きました。それは、お客様やエンドユーザーからのフィードバックには計り知れない価値があるということです。Splunkの製品開発は、これらの貴重なインサイトによって進められています。積極的にお客様のニーズを聞き取り、意見を反映することで、ユーザーの課題や目標に寄り添ったソリューションを開発し、有意義なインパクトをもたらすイノベーションを生み出しています。

私たちは3年前、お客様からフィードバックを収集して製品開発に反映するサイクルに変革を起こすことを目標として、Splunk Ideasを立ち上げました。それ以来、Splunk Ideasは、お客様のアイデアを幅広く集め、Splunk製品の方向性に関するデータドリブンの意思決定を支援するプラットフォームへと成長しました。そして私たちは、Splunk Ideasから伝わるお客様の熱意に感銘し、お客様の意見を反映するためのコミュニケーションを改善する機会がまだあることを悟りました。 

その機会を実現するために、現在、自身の声が届き尊重されているとお客様に感じていただける、より透明性の高いオープンなコミュニケーションの構築に取り組んでいます。今後は、ユーザーグループを通じたコミュニケーション、ブログの投稿、Splunk Ideas Webサイトでのコメントを増やして、皆様との交流を深めたいと考えています。お客様の声はSplunkにとって重要です。私たちは、お客様の声に耳を傾け、その貴重な意見をアクションにつなげています。以下では、お客様の声に基づいてSplunkがこれまでに達成した成果と、今後の展望をご紹介します。

Splunk Ideas:指標と数字 

Splunk Ideasは、お客様のニーズを効果的に把握して、イノベーションを加速し、優れたソリューションを提供するために役立てられています。Splunk Ideasには、1四半期で平均約400件のフィードバックが届きます。その概要をご紹介します。 

アイデアの投稿件数:2020年2月の立ち上げ以来、Splunk Ideasには7,000人を超えるユーザーから6,578件のアイデアが届きました(前年比10%増)。そのうち、約55%はSplunkプラットフォームソリューション、26%はオブザーバビリティ製品、18%はセキュリティ製品に関するものでした。

ロードマップまたは製品に反映されたアイデアの件数:現在、270件を超えるアイデアが製品ロードマップに組み込まれ、そのうち30%が開発段階に入っています。また、250件以上のアイデアがすでに製品に反映されています。特に、Splunk Ideasの投票でトップ10入りしたアイデアのうち5件は、すでに一般提供されている製品に反映され、残りの5件はロードマップまたは開発段階にあります。

成果:プラットフォーム、オブザーバビリティ、セキュリティに関するアイデア

Splunk Ideasから貴重なフィードバックとして受け取ったお客様の情熱が形になるのを目にするのは実に感慨深いものです。お客様からのリクエストが多く、過去数カ月間に実現されたアイデアの一部をご紹介します。 

Splunkプラットフォームで実現したアイデア:

  • AWS GovCloudでのSplunk Cloudとのプライベート接続:Splunk Cloudのプライベート接続を使用して、Splunk Cloud Platform環境とAmazon Virtual Private Cloud (VPC)を直接接続できます。これにより、アマゾン ウェブ サービス(AWS)の内部ネットワークからAWS PrivateLink経由でSplunk Cloud Platformにデータを取り込むことができます。お客様のAWSトラフィックをSplunk Cloud Platformに送信する際は、PrivateLinkの機能により、プライベートIP (公開インターネットにルーティングされないアドレス)のみが使用されます。
  • Splunk Secure Gateway:新たに提供されたPrivate Spacebridgeを使用することで、お客様は独自のSpacebridgeサービスを運用し、Splunk MobileとSplunk導入環境間の通信プロセスで使われる各ハードウェアを管理できます。Private Spacebridgeを独自のKubernetesクラスター内に直接導入して、モバイルデバイスからSplunkプラットフォームインスタンスに接続するためのエンドツーエンドのプライベートパイプラインを構築できます。組織によっては、ビジネスを展開する地域のコンプライアンス要件に対応する必要がある一方で、Spacebridgeを独自に運用するのは負担が大きすぎる場合もあるでしょう。Splunkは世界の複数の地域にSpacebridgeのホストを配置しているため、Spacebridge接続をデフォルトのAMERからEMEAまたはAPAC地域のホストに切り替えて遅延を軽減し、コンプライアンス要件に対応することもできます。

Splunkオブザーバビリティ製品とセキュリティ製品で実現したアイデア:

  • 独自のオブザーバビリティKPI監視計算間隔:このアイデアが実現する前、計算間隔は、1分、5分、15分、24時間の4つのオプションから選択する必要がありました。現在では、KPIサーチを定義するときに、ユースケースに合わせて独自のKPI計算間隔(時間または分単位)を指定できます。間隔は、1分(最小)から24時間または1,400分(最大)の範囲で指定できます。独自の間隔を指定した場合、KPIはその間隔単位で評価されます。
  • Splunk SOAR (Phantom)のFIPSモード:Splunk SOARでFIPS (米国連邦情報処理標準)をサポートするというアイデアに複数の投票があったことを受けて、私たちは、Splunk SOAR (オンプレミス版)の新しい非特権環境をFIPS対応モードで構築するための機能をリリースしました。Splunk SOAR (オンプレミス版)のようなセキュリティアプリケーションをFIPSに対応させるには、FIPS 140-2規格においてNIST (米国国立標準技術研究所)が指定する基準を満たす必要があります。



"Splunk Ideasは、多くのお客様に共通のニーズを理解し、そのニーズへの対応がどの程度進んでいるかを把握するための、広大な機会を与えてくれます"- Tony Paterra、Splunkプロダクトマネジメント担当バイスプレジデント

Splunk Ideasは、卓越したカスタマーサービスを提供することへのSplunkのコミットメントと献身を示す多数のチャネルの1つにすぎません。お客様が時間と労力を割いてSplunk Ideasに意見を投稿してくださることに心から感謝しています。Splunkはこれからも、お客様の声に耳を傾け、お客様の意見を尊重していきます。お客様のアイデアを早期に実現することがいかに重要であるかを私たちは理解し、そのレスポンスタイムを少しでも縮めようと常に努めています。今後は、ユーザーグループを通じたコミュニケーション、ブログの投稿、Splunk Ideas Webサイトでのコメントを増やして、皆様との交流を深めたいと考えています。 

皆様からの日頃のフィードバックとご支援に感謝申し上げます。Splunkはこれからも、お客様のニーズに対応し、期待を上回る製品と機能を提供すべく邁進してまいります。

今後もSplunkをどうぞよろしくお願いいたします! 

このブログはこちらの英語ブログの翻訳、前園 曙宏によるレビューです。

Tom Casey
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Tom Casey

Tom Casey is the Senior Vice President, Products & Technology for Splunk. With over 25 years of experience, Tom is responsible for evolving Splunk’s market-leading unified security and observability platform. Prior to joining Splunk, he served as Senior Vice President, Engineering at DocuSign, where he led the company’s product strategy, including development, execution and delivery of all products worldwide. Prior to DocuSign, Tom served as Vice President, Platform and Infrastructure at Apptio, where he helped scale the Company’s SaaS platform from a single offering to a multi-product portfolio. Before that, he spent 16 years at Microsoft in a number of leadership positions in product and engineering. Tom holds a B.S. from the University of Arizona.

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