私はオーストラリアの行政・公共機関を担当するSplunkの業界アドバイザーとして、政府機関やその責任者と緊密に連携し、その目的や目標、そしてデジタルレジリエンスを達成する上で直面している課題の把握に努めています。このブログでは、オーストラリアの行政・公共機関における非常に困難な課題を解決するために、Splunkが同国政府と協力して取り組む独自のアプローチについて考察します。
オーストラリア政府は「Data and Digital」という野心的なビジョンを掲げています。これは、世界トップクラスのデータ能力とデジタル能力によってシンプルかつ安全で相互につながった公共サービスを2030年までにすべての国民と企業に提供するというものです。
Gallagher財政相はこの戦略をまとめた文書の序文で、政府のサービス提供と意思決定を改善してすべての国民と企業により良い成果をもたらすという目標を達成するには、データおよびデジタルテクノロジーが欠かせないことを強調しています。
2030年を目標とするこの「Data and Digital」ビジョンに関連したロードマップと実施計画は、以下の主要な要素で構成されています。
Splunkはこれまで、オーストラリア政府によるさまざまなデジタルビジョンの実現をサポートしてきました。具体的には、献身的で情熱にあふれた専門家チームをオーストラリア全土に派遣して、連邦政府、州政府、地方政府のお客様をサポートしています。
また、15年以上前から主要な政府機関と連携し、サイバーレジリエンスやミッション、データドリブンな意思決定、堅牢なデータ共有システムの導入をサポートしてきました。このような経験に基づき、Splunkは今後もチームの専門知識を活用し、能力を強化してオーストラリア政府を効果的にサポートする機会を探っていく予定です。
オーストラリア政府は、同国がサイバーリスクに効果的に対処するためには、業界と政府の協力関係が欠かせないことを強調しています。Splunkにとっては、今が新しいソリューションを先駆けて提供する絶好の機会です。
オーストラリアの行政・公共機関に対するSplunkの主要なアプローチは、デジタルレジリエンスを通じた公共サービスの強化と、サイバー対策の拡充です。市民は行政・公共機関を頼りにしており、公共サービスが効率的に運営され、いつでも利用できる状態にあることを期待しています。
サイバーセキュリティの脅威が高まり、コンプライアンスが義務化され、データやデジタルへの依存が強まる中、Splunkは行政サービスにデジタルレジリエンスを組み込むための支援に取り組んでいます。デジタルレジリエンスを高めながらビジネス成果を上げることが国家の繁栄につながるという認識の下、Splunkはオーストラリア政府をあらゆるレベルで支えています。Splunkが提供してきたサービスにより、政府機関とのパートナーシップは以下のレベルにまで拡大しています。
Splunkは、世界トップレベルのセキュリティ機能でサイバーセキュリティオペレーションセンターを支えることで、政府や企業を保護しています。しかし、これは氷山の一角にすぎません。サイバーセキュリティ運用をサポートするだけでなく、Splunkは以下の3つのアプローチを採用することで、オーストラリアの行政・公共機関全体でデジタルレジリエンスを実現し、ビジネス成果を推進しています。
デジタルレジリエンスを実現するこのアプローチは、行政・公共機関が直面する以下のような非常に困難な課題に直接対処するものです。
では、Splunkは今後、デジタルレジリエンスの向上に取り組むオーストラリア政府をどのように支援していくのでしょうか。
デジタルレジリエンスについて話をするには、まずその意味を定義することが重要です。Splunkにとって、デジタルレジリエンスとは「ビジネスプロセスやサービスを中断させる可能性のあるイベントを防止したり、検出して対応したり、復旧したりする能力」を指します。詳しくは、以下のとおりです。
Splunkの取り組みが止まることはありません。私たちは市民として、またSplunk社員として、行政サービスのデジタルレジリエンスを高め、世界中の知見を集めて、革新的な方法でオーストラリア国民にデータおよびデジタルサービスを提供する仕事に情熱を持って取り組んでいます。
Splunkは今後も、オーストラリア政府がレジリエンスの基盤を構築して以下を実現できるよう支援します。
この記事は、オーストラリアの行政・公共機関の組織が野心的なビジョン「Data and Digital」を2030年までに達成できるようにするためにSplunkが行っている取り組みを説明したブログシリーズの第1回です。
詳しくは、APAC地域の行政・公共機関のWebサイトをご覧ください。
Splunkプラットフォームは、データを行動へとつなげる際に立ちはだかる障壁を取り除いて、オブザーバビリティチーム、IT運用チーム、セキュリティチームの能力を引き出し、組織のセキュリティ、レジリエンス(回復力)、イノベーションを強化します。
Splunkは、2003年に設立され、世界の21の地域で事業を展開し、7,500人以上の従業員が働くグローバル企業です。取得した特許数は1,020を超え、あらゆる環境間でデータを共有できるオープンで拡張性の高いプラットフォームを提供しています。Splunkプラットフォームを使用すれば、組織内のすべてのサービス間通信やビジネスプロセスをエンドツーエンドで可視化し、コンテキストに基づいて状況を把握できます。Splunkなら、強力なデータ基盤の構築が可能です。