クラウドコンピューティング、コンテナ、仮想化、ソフトウェア定義インフラの登場で、クラウドインフラ監視はかつてないほど高度化しています。この新たな課題は、ネットワークパフォーマンスが大きく影響するビジネスサービスの信頼性を脅かしています。
今日のネットワークには、多数のホスト、分散サービス、コンテナが接続しています。これらの流動的なクラウドインフラコンポーネントの健全性を監視するのは容易ではありません。
アプリケーションに対するネットワーク処理の影響を把握
無停止のビジネスサービスを支えるクラウドインフラコンポーネントの可用性は、サービスを構成するビジネスクリティカルアプリケーションのパフォーマンスと同じくらい重要です。クラウドインフラが停止すれば、アプリケーションも停止します。
そのため、アプリケーションのパフォーマンスと同様に、インフラコンポーネントも可視化して、その可用性をより正確に把握したいと考える企業が増えています。ネットワークインストルメンテーションを導入すれば、デジタルエクスペリエンスの品質に関するより深いインサイトを得ることができます。
ワークロードをクラウドに移行するときは、ホストベースのクラウドネットワーク監視アプローチを取り入れてクラウドインフラ監視機能を強化することが重要です。最新アプリケーションを支えるマイクロサービスやクラウドネイティブインフラについてはいずれも、関係するワークロードとシステムの両方を把握する必要があります。サービスのすべての依存関係を追跡し、包括的かつ一元的に可視化できれば、マイクロサービスがもたらす拡散性や複雑さを克服できます。
クラウドネットワークを監視するには、まず、すべてのホストでトラフィックデータを高い精度で追跡し、サービス、コンテナ、ゾーン間でやり取りされるすべての通信をリアルタイムで監視する必要があります。そのために、アプリケーションコードやコンテナイメージに変更を加える必要がなければ理想的です。その点で、先日リリースされたOpenTelemetryのeBPF Collectorを使用すれば、最小限の負荷と遅延でネットワークテレメトリを効率的に測定できます。
サービス間のすべての通信を可視化してネットワークの依存関係とボトルネックを漏れなく把握
ネットワークトラフィックデータとメタデータを相関付けて、ネットワークの状況をリアルタイムで100%把握する方法を知りたい場合は、.conf21のこちらのセッションをぜひご覧ください。このセッションでは、オープンソースのeBPFテクノロジーによるインストルメンテーションを使用して、すべてのソケットからネットワークテレメトリをサンプリングなしで収集する方法について説明しています。
このネットワークトラフィックデータをストリーミング分析することで、ネットワークの障害を数秒以内に検出し、アラートを生成して、アプリケーションの問題と切り分けることができます。コンテキストに即したネットワークインサイトとインスタントトラブルシューティングを活用すれば、途中で行き詰まることなく問題を調査し、クラウドネイティブインフラのネットワークの可用性を維持できます。同時に、ユーザーエクスペリエンスをアプリケーションレベルで可視化すれば、ネットワーク通信のパターンを継続的に最適化して、コストを予測するために役立ちます。推測ではなくデータに基づいて状況を把握し、平均検出時間を短縮すれば、ビジネスイニシアチブに影響するダウンタイムを最小限に抑えることができます。
断続的に発生するサービス障害をユーザーが気付く前に検出して対処することは非常に重要です。今日の複雑なハイブリッド/マルチクラウドIT環境でクラウドインフラ監視を強化してネットワークパフォーマンスを把握したいとお考えであれば、Splunk Network Performance Monitoringのプレビュープログラムにぜひご参加ください。ホストベースのクラウドネットワーク監視アプローチを取り入れて、診断、分析、デバッグ能力を直接向上できます。プログラムに参加できる組織数には限りがありますので、こちらからお早めにご登録ください。
プレビュープログラム参加のメリット
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