AIはIT業界を一変させる可能性を秘めています。SplunkはAIを、インシデントの検出、調査、対応における人間の意思決定を加速させる手段であり、デジタルレジリエンスの促進剤と考えています。
今日の企業にとってAIは、業界に新たな脅威と新たなチャンスを同時にもたらす存在です。サードパーティのAIプロバイダーにデータを送信する場合、コンプライアンスやプライバシーに関する懸念が生じます。また、AIを導入すると、敵対的学習、データ汚染、モデル窃盗のリスクが生まれ、組織の攻撃対象領域が広がります。さらに、攻撃者の数もかつてないほど増えています。AIの登場によって、新たな攻撃者が新手の攻撃を仕掛けるのが容易になってきているからです。このほか、精度の低いモデルを使用することで誤った判断に導かれる可能性があるといった課題もあります。これらはすべて、組織の安全性と可用性を維持するうえで頭の痛い問題です。
一方で、AIは、セキュリティ運用チーム、IT運用チーム、エンジニアリングチームに多くの機会をもたらします。たとえば、AIを活用すれば、データマイニングを自動化して主要なイベントや兆候を精査することで、重大なイベントを検出することができます。また、インテリジェントなイベント要約や解釈により、状況やコンテキストをすばやく把握することもできます。基本的な作業を自動化して、より価値の高い業務にリソースを集中させれば、効率と生産性を飛躍的に向上させることができます。Splunkは、AIがもたらすメリットはデメリットをはるかに上回ると考え、信頼できるAI機能をさらに充実させるために積極的に投資しています。
Splunkでは、AIについて3つの基本原則を定め、それに従って非常に周到かつ慎重なアプローチで開発を進めています。
Splunkでは2015年以来、基本方針としてAIの導入に取り組んでおり、製品への組み込み機能、そしてカスタマイズ可能な機械学習ツールとしてAIを提供しています。機械学習は製品のコアサーチ機能だけでなく、Splunk Enterprise SecurityとSplunk User Behavior Analyticsにおける脅威検知や異常行動分析にも使われています。また、オブザーバビリティソリューションにおいては、予測分析、アラートのノイズ削減、異常検出、動的しきい値の設定、アラートの自動検出、インシデントの相関付けなどの領域で、多くのAI/機械学習機能が組み込まれています。Splunkプラットフォーム向けには、カスタマイズ可能な機械学習ツールとして、ガイド付きワークフローとスマートアシスタントによりスキルレベルに関係なく機械学習を活用できるMachine Learning Toolkit、データサイエンスツールを利用して独自の高度なAIユースケースを構築できるSplunk App for Data Science and Deep Learning (DSDL)があります。これらの機能はいずれも、より安全でレジリエントなデジタル世界を作るというSplunkの最終目標に沿って開発されたもので、AIはその促進剤に過ぎません。
.conf23では、Splunkプラットフォームでのイノベーションをはじめとして、ポートフォリオ全体にわたるAIの新機能と機能強化を幅広く発表しました。これらはすべて、Splunkbaseですでに公開されています。
昨年、セキュリティ運用チームが迅速に対応できるよう、新たな脅威検知を追加しました。
IT Service Intelligence (ITSI) 4.17では、検出をさらに迅速化し、IT運用における価値実現を早めるために、さまざまな機械学習機能が追加しました。
AIは、セキュリティ運用チーム、IT運用チーム、エンジニアリングチームに大きな可能性をもたらします。Splunk AIが目指すビジョンは、AIの堅固な基盤を築くだけでなく、Splunkポートフォリオ全体でお客様の日常業務にAIをより深く統合することです。Splunkはセキュリティとオブザーバビリティの領域におけるインサイトをさらに引き出すと同時に、お客様がお使いのSplunk環境からインサイトを引き出せるよう支援していきます。それにより、インシデントの検出、調査、対応能力を向上させて作業時間を短縮し、最終的には、Splunk製品のAI機能がお客様組織のデジタルレジリエンス強化の促進剤となることを目指しています。
#splunkconf23のハッシュタグが付いたツイートをぜひご確認ください!
Splunkプラットフォームは、データを行動へとつなげる際に立ちはだかる障壁を取り除いて、オブザーバビリティチーム、IT運用チーム、セキュリティチームの能力を引き出し、組織のセキュリティ、レジリエンス(回復力)、イノベーションを強化します。
Splunkは、2003年に設立され、世界の21の地域で事業を展開し、7,500人以上の従業員が働くグローバル企業です。取得した特許数は1,020を超え、あらゆる環境間でデータを共有できるオープンで拡張性の高いプラットフォームを提供しています。Splunkプラットフォームを使用すれば、組織内のすべてのサービス間通信やビジネスプロセスをエンドツーエンドで可視化し、コンテキストに基づいて状況を把握できます。Splunkなら、強力なデータ基盤の構築が可能です。