サンフランシスコ – 2023年5月30日 – サイバーセキュリティ/オブザーバビリティのリーダーであるSplunk Inc. (NASDAQ:SPLK)は本日、Enterprise Strategy Group社と共同で、複雑さが増す今日のテクノロジー環境を管理する上でオブザーバビリティ(可観測性)が果たす役割を調査した年1回のグローバル調査レポート『2023年のオブザーバビリティの現状』を発表しました。3回目となる今年のレポートでは、従業員数500人以上の組織を対象に、オブザーバビリティを担う現場担当者やマネージャーエキスパート合計1,750人(日本の回答者数: 200人)にアンケートを実施して、オブザーバビリティの実践状況を総括、分析しました。
オブザーバビリティは、もはや一部の先進的な組織のみが導入する新しい概念ではなく、組織が今日の複雑なテクノロジー環境を完全に可視化するために欠かせない存在となっています。
調査では、オブザーバビリティが、障害の防止、アプリケーションの信頼性の向上、収益の拡大、カスタマーエクスペリエンス(CX)の改善、デジタルレジリエンスの確立に役立つことが明らかになりました。
本レポートでは、「ビギナー組織」、「成熟度が中程度の組織」、「成熟度が高い組織」、「リーダー的組織」の4つのレベルに分類しています。オブザーバビリティの実践経験が24カ月以上の組織を「リーダー的組織」と定義し、さらにリーダー的組織の条件として、すべてのオブザーバビリティツールでの「データの相関付け」、オブザーバビリティツールセットでの「AI/機械学習の活用」、オブザーバビリティ専門の担当者数を基準とする「専門スキル」、クラウドネイティブと従来型の「両方のアプリケーションアーキテクチャへの対応」、「AIOpsの導入」の5つの領域で最高レベルに達していることも求められます。
注目すべき調査結果として、オブザーバビリティのリーダー的組織では、予定外のダウンタイムを数時間や数日ではなく数分以内に解決できると回答した割合がビギナー組織の4倍にのぼることが挙げられます。昨年(2022年)の調査結果においては、76%の組織が、ダウンタイムに伴う1時間あたりのコストが6,700万円(1ドル=134円換算)以上にのぼることがあると回答していることを考えると、これは大きな差です。この結果から、問題をすばやく解決することが大幅なコスト節約につながることがわかります。
その他の主な調査結果は以下のとおりです。
Splunk Japanのオブザーバビリティストラテジストである松本浩彰は、次のように述べています。「調査結果に見られる、日本が遅れをとっている状況に違和感はありません。自社製アプリケーションのモダナイズには積極的で、今後1年間でクラウドネイティブアプリケーションの割合を増やす予定だと回答した組織は67% (世界の他国の平均は57%)に上り、実際にお客様と接する中でもマイクロサービス化が進んでいる実感があります。一方、運用面に関して言えば、IT運用/オブザーバビリティの観点でのリーダー的組織はまだわずかという結果ですが、マイクロサービスの進展に伴って既にお客様の中でオブザーバビリティという観点の検討が進んでおり、今後日本においてもその成熟度が急速に高まると感じています」
Splunkのオブザーバビリティ事業担当SVP兼ゼネラルマネージャーであるSpiros Xanthosは、次のように述べています。「テクノロジー環境が複雑さを増し、障害の低減がカスタマーエクスペリエンスの向上に直結することを考えると、オブザーバビリティは今日のビジネスの成功に欠かせない存在と言えます。オブザーバビリティを強化すれば、ソフトウェアとインフラの信頼性を維持し、システムのセキュリティを確保して、顧客満足度を向上させることができます。つまりあらゆる組織にとって、オブザーバビリティはレジリエンス戦略の要です」
日本市場の主な調査結果と全世界の調査対象国との比較は以下の通りです。
◦ オブザーバビリティソリューションを2年以上使用している:18%(世界の他国の平均は38%)
◦ オブザーバビリティツールと監視ツールから収集したすべてのデータを相関付けている:11% (同42%)
◦ オブザーバビリティツールセットでAI/機械学習を活用している:15% (同33%)
◦ クラウドネイティブアーキテクチャと従来のアプリケーションアーキテクチャの両方に対応したオブザーバビリティソリューションを導入している:12% (同40%)
一方で、自社製アプリケーションのモダナイズには積極的で、今後1年間でクラウドネイティブアプリケーションの割合を増やす予定だと回答した組織は67% (世界の他国の平均は57%)、大半のアプリケーションをオンデマンドでアップデートできると回答した組織は41% (同29%)にのぼりました。
全体として、アプリケーションの監視やトリアージに必要なツールとプロセスの整備は万全でなくても、アプリケーション開発の領域では前進を続けている様子がうかがえます。
さらに、注目すべき調査結果には以下のものもあります。
2023年のオブザーバビリティ調査では、セキュリティ監視とオブザーバビリティを統合することで、インシデントについてより豊富なコンテキストを獲得し、解決時間の短縮につなげている組織が昨年から増加したことも重要な点です。統合の理由について以下の点が挙げられています。
2023年のオブザーバビリティ調査レポートで紹介しているインサイトについて詳しくは、SplunkのWebサイトをご覧ください。
調査方法
このグローバル調査は、2022年12月初旬から2023年1月中旬にかけてSplunkとEnterprise Strategy Group社が共同で実施しました。従業員数500人以上の組織を対象に、組織のオブザーバビリティの実践状況に詳しいIT運用/アプリケーション開発/エンジニアリングのリーダー1,750人にアンケートを実施しました。対象となった10カ国は次のとおりです:オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、インド、日本、ニュージーランド、シンガポール、英国、米国。
Splunk Inc. (NASDAQ:SPLK)が目指すのは、より安全でレジリエントなデジタル世界を作ることです。Splunkのソリューションを導入すれば、セキュリティ、インフラ、アプリケーションの問題が大規模なインシデントに発展する前に防止して、影響を最小限に抑え、デジタルトランスフォーメーションを加速できるため、Splunkは多くの組織から信頼されています。
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