Splunk は、私たちのクラウドジャーニーにおける戦略的パートナーです。Splunk プラットフォームは、お客様の状況や製品の使用方法を理解する上で重要な役割を担っており、イノベーションをより早くお客様の手に届けることができます。
いち早くクラウドを採用し、10年間にわたって自社商品と社内業務をSaaSモデルへと移行してきたNasdaq社は、ハイブリッドなニーズに対応できるデータプラットフォームを必要としていました。
Splunkのプラットフォームを活用することで、自社の主要トレーディングプラットフォームと3,900社を超えるナスダック上場企業のために信頼性を確保しつつ、迅速かつ自信を持ってSaaSベースのビジネスソリューションをリリースしています。
1971年、Nasdaq社は世界初の電子取引所を開設し、トレーディング界に衝撃的な登場を果たしました。
その後、年月を経てNasdaq社はイノベーションを象徴する存在となり、今では時価総額世界1~4位の企業すべてがナスダックに上場するほどの評価を得るに至っています。
常に革新的なデジタル企業であり続けるNasdaq社は、現在はクラウドへの移行を進めており、マーケティングテクノロジーや市場サービス、ナスダック上場企業を支える情報サービスや専門的なSaaS商品など、その活況を呈する各事業部門においてデータを活用しています。とりわけ、イノベーションを加速し、成功を後押しするために、Nasdaq社ではSplunkプラットフォームを利用して、クラウドトランスフォーメーションのあらゆる段階でデータを行動につなげています。
クラウド普及の先駆け
Nasdaq社がクラウドトランスフォーメーションに着手したのは2000年代で、大多数の企業がクラウドコンピューティングのメリットを真剣に考え始めるよりも、はるかに早い時期でした。「先駆者たちや、クラウドネイティブ企業数社の買収のおかげで、私たちは10年以上前からクラウドを知っていました。今現在、当社のクラウド活用はすでに成熟しており、クラウドは将来に向けた戦略の中核となっています」と、Nasdaq社のエグゼクティブバイスプレジデント兼最高技術および情報責任者を務めるBrad Peterson氏は語ります。
あらゆるトランスフォーメーションと同様に、Nasdaq社のクラウドジャーニーでも意識改革が必要でした。「クラウドへの移行は、リフトアンドシフトや技術的な問題解決といった単純なことではありません。ビジネス全体におよぶ大きな変革なのです。そのため、商品の開発方法を変えてクラウドとSaaSモデルへ移行すると決めた時点で、当社では本格的なカルチャープロジェクトを発足させました。さらに、ビジネス全体の各プロセスを刷新し、トレーニングを実施する必要もあることから、Splunkのような戦略的パートナーに協力を求めたというわけです」と、Peterson氏は述べます。
Nasdaq社ではIT運用とセキュリティにすでにSplunkプラットフォームを利用していましたが、クラウドジャーニーを成功させる基盤を築き、ハイブリッド化が進む環境で可視性を維持する目的でも、Splunkを利用しようと考えました。
Splunk は、私たちのクラウドジャーニーにおける戦略的パートナーです。Splunk プラットフォームは、お客様の状況や製品の使用方法を理解する上で重要な役割を担っており、イノベーションをより早くお客様の手に届けることができます。
イノベーションを加速するモデルケース
ビジネスの変化に伴い、Nasdaq社は基本的なプロセスの一部も見直す必要に迫られました。たとえば、リアルタイムな取引データをAPI経由で顧客に提供するNasdaq Cloud Data Serviceなどの新商品では、開発のためのアプローチをDevOps運用モデルへとシフトする必要がありました。
「商品の開発や提供をクラウドベースおよびSaaSベースとすることで、最新のクラウドインフラで進行中の変革と投資をフルに活用できると同時に、Nasdaqの商品がどのように使われているかをほぼ即時に把握できるようになります」と、Peterson氏は続けます。
「Splunkは当社のクラウドジャーニーにおける戦略的パートナーです。Splunkプラットフォームは、お客様の動向やNasdaq商品の利用状況を理解する上で重要な役割を果たしており、このプラットフォームのおかげでイノベーションの成果をお客様へ迅速に提供できます」
クラウドベース、SaaSベースのサービスを構築することで、最新のクラウドインフラでのあらゆるイノベーションと投資を活用できます。製品の使用状況をほぼリアルタイムに把握することができるのです。
新型コロナウイルスの流行下では、リアルタイムな顧客データを見て、理解し、それに基づいて行動できることがますます重要になりました。「新型コロナウイルスが私たちの市場に与えた影響は甚大です。活動の量が増えただけでなく、変動も激しくなりました。Nasdaqの環境で何が起きているのか、スタッフの98%がリモート勤務をしている中でも、分刻みで把握しておく必要があります。かつてないほど膨大な活動に追われる現在、Splunkを使用することで得られる最も重要な戦略上の能力は、市場で何が起きているかをリアルタイムに観察し、把握できることです」と、Peterson氏は強調します。
ハイブリッド環境への卓越した対応
しかしながら、Nasdaq社のようにクラウドジャーニーが進んでいる企業ばかりではありません。そのため、Nasdaq社は商品やサービスをオンプレミスとクラウド環境の両方に提供しなければならず、そのことが状況をより一層複雑にします。
「お客様はそれぞれのペースでクラウドジャーニーを進めています。ですので、ハイブリッドな環境に対応できることが不可欠です。そこでSplunkが重要になります。Splunkプラットフォームであれば、環境がオンプレミスか、ハイブリッドか、クラウドかを問わず、あらゆる種類のインフラ、データタイプ、データ構造をサポートしつつ、多様なデータを利用し、分析して、それに基づいて行動できます」と、Peterson氏は言います。
さらに、Peterson氏は、「ビジネスリーダーは今何が起きているかを知りたがっており、単に大量のデータを処理するだけでなく、ストリーミングデータにも対応して、リアルタイムなインサイトを提供しなければなりません」と、付け加えます。このようにして得られたリアルタイムなインサイトをもとに、Nasdaq社のリーダーたちは商品戦略を策定し、ビジネスモデルを調整して、将来の市場エコシステムを一変させる革新的なソリューションを提供し続けています。
Peterson氏は語ります。「今後もさまざまなインフラ、アプリケーション、オペレーションシステムが使われ続けるでしょう。そうした状況の中で、私たちには資本市場や市場データ、トレーディング、ポストトレードデータに特化したアプリケーションを構築するという当社の目的に最も沿い、なおかつ異種混合の環境に対応していけるようなソリューションが必要です。そして、これはまさにSplunkの得意分野です」