そこで立ち上げたのがデジタルインテグレーションチームです。このチームが中心となって多種多様なシステムすべてをつなぎ、5つのミドルウェアプラットフォームと4,500のアプリケーション間でデータをリアルタイムでやり取りできるようにしました。これらのプラットフォームは、フォークリフト運転者がパレットを適切なトラックに積み込めるようにiPadに指示データを送信したり、クレジットカード決済を瞬時に処理できるようにしたりするなど、あらゆるプロセスを支えています。
「インテグレーションなしには、倉庫に在庫を確保することも、注文を受け付けることも、お客様にビールをお届けすることもできないでしょう」と、Heineken社でデジタルインテグレーション担当グローバルプロダクトオーナーを務めるGuus Groeneweg氏は言います。
5つの基盤インテグレーションプラットフォームのうち1つでも停止すると、すべての生産および販売プロセスが中断します。Groeneweg氏は、現在の職務に就いた数週間後にプラットフォームの1つが8時間停止したときのことを振り返ります。「このプラットフォームは70カ国の業務を支えていました。そのため、複数の国で、フォークリフト運転者が使用するピッキングリストを出力できなくなり、包装ラインから送り出された商品をパレットに積んでトラックまで運ぶ工程がストップしました。この経験から、インテグレーションというブラックボックスを透明化する必要があると判断し、データとシステムの可視化に優れたSplunkプラットフォームの導入を決めました」