通信メディア企業のダウンタイムコストは年間1億4,300万ドルに達します。
この金額は全業界の中で最も低かったものの、内訳では収益の損失が3,200万ドルでダウンタイムに起因するコスト全体の約4分の1を占めました。直接的なコストはほかにもあります。中でも大きいのが、ブランドの信頼向上のための取り組み(1,600万ドル)、規制違反の罰金(1,400万ドル)、PRやIRの活動費(1,300万ドル)、ランサムウェア攻撃の身代金(900万ドル)です。
ダウンタイムはIT運用やエンジニアリングだけの問題ではありません。セキュリティの問題でもあります。ダウンタイムを引き起こす一般的な要因を把握すれば、インシデントに適切に対応し、再発の防止につなげることができます。
フォーブスグローバル2000への調査では、ダウンタイムの要因がほぼ半々に分かれ、セキュリティインシデントに起因するものが56%、アプリケーションやインフラに起因するものが44%でした。
通信メディア業界では、サイバーセキュリティ関連の人的ミスが「頻繁に」または「非常に頻繁に」原因になっていると回答した企業が52%にのぼります。ほかにも以下の項目がサイバーセキュリティ関連のダウンタイムの原因として多く挙げられました。
サイバーセキュリティ関連の人的ミスは、最もダウンタイムにつながりやすく、検出と修復に時間がかかります。通信メディア企業は全業界の中で最も検出に時間がかかっています。
25時間MTTD (平均検出時間)
75時間MTTR (平均復旧時間)
通信メディア企業は、サイバーセキュリティツールに年間平均1,440万ドル、オブザーバビリティツールに1,220万ドル、総額にして2,660万ドルを費やしています。この総額は全業界の平均である4,330万ドルを下回っています。
テクノロジーについて今最も注目されているのは何と言っても生成AIです。調査では64%の通信メディア企業が、ダウンタイムに対処するために、独立した生成AIツール(ChatGPTなど)を使用していると回答しています。
また49%が、既存のツールに組み込まれた生成AI機能(クエリーの記述やトラブルシューティングを支援するAIアシスタントなど)を使用しています。
75% データが分散している
56% 誤検知やアラート数が多すぎる