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製造業界のセキュリティの現状

Splunkが世界中のセキュリティ担当者に調査を行った結果、IT環境とOT環境でのサイバー脅威の検出、調査、対応に組織がどのように取り組んでいるかが明らかになりました。ここでは、製造業界の主な調査結果をご紹介します。

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最も攻撃の標的になりやすい製造業界は、対策に積極的に取り組んでいる

Splunkの『2024年セキュリティの現状』では、巧妙化する脅威に備えて製造業界が防御を強化していることが明らかになりました。製造企業の46%がクラウドベースインフラへの攻撃を受けたことがあると回答し、2024年にサイバーセキュリティについて重視する取り組みとしてクラウドセキュリティを挙げた企業の割合が他の業界を上回りました。AIの中でも生成AIが主流となり、多くの組織がビジネスを変革するためにAIを積極的に導入しています。製造業界では半数近くの企業が、今後、リスクと脆弱性の特定や脅威の分析に生成AIを利用する意向を示しています。

Splunkと製造業界

競争が激化するAIの活用

製造業界では74%の回答者が、生成AIの普及によって攻撃対象が懸念すべきレベルまで拡大すると考えています。その一方で、生成AIへの期待も高まっています。

生成AIがスキルギャップを補うために役立つと考える企業が多く、生成AIでスキルを補うことを想定して初心者レベルのサイバーセキュリティ人材の採用を増やせると回答したのは79%にのぼり、88%はSOCにいる初心者レベルの人材のスキル開発に生成AIが役立つと考えています。

また、製造業界では生成AIを社内で運用する傾向があり、63%が組織独自のデータに基づくプライベートLLM (大規模言語モデル)を構築しています。生成AIを日常業務で利用する従業員の割合も高く、事業部門では90%、セキュリティチームでも87%にのぼります。一方で、調査対象となった企業の41%が生成AIの利用に関するポリシーを導入していないことも明らかになりました。ポリシーを策定していないことはセキュリティチームの負担となって返ってくる可能性があります。生成AIの導入によるデータ漏えいや新たな脆弱性の発生を最小限に抑えるには、ガードレールの確立が不可欠です。

生成AIのメリットをより多く受けるのは?

製造業界の回答者の意見はほぼ半々に割れました。

42% 防御側の方がメリットが多い

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41% 攻撃側の方がメリットが多い

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競争が激化するAIの活用についての詳しい考察は、Splunkの『2024年セキュリティの現状』レポート全文をご覧ください。

巧妙さを増す脅威への対策

製造業界では過去1年間でセキュリティ要件への対応が難しくなったと感じている企業が多く、脅威の巧妙化にまったく対応できていないと回答した割合は、全業界の平均が38%であるのに対して製造業界では50%にのぼりました。また、セキュリティ上の懸念事項として国際情勢の緊迫化が新たに加わり、85%の回答者が、それによって自社が標的になる可能性が高まっていると危惧しています。 

攻撃対象の拡大と脅威の巧妙化に対処するために、ほとんどの(93%)製造企業が、今後数年間でサイバーセキュリティ予算を増額する予定です。ただし、サイバーセキュリティ予算が「大幅に」増額されると見込む回答者の割合は、全業界の平均が48%であるのに対して、製造業界では36%にとどまりました。

 

 

 

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2024年に重視する取り組みとしてクラウドセキュリティを挙げた企業の割合(他のすべての業界を上回る)

 

セキュリティ対策を妨げるサイロの解消

製造企業はすでにさまざまなエンタープライズセキュリティツールを利用しています。しかし他の業界と異なるのは、独立したOT (運用技術)ネットワークをいくつも抱えており、それぞれの資産を保護するために多数のポイント型ソリューションを導入していることです。そのため、セキュリティに関する主な課題として、連携しないセキュリティツールが増えすぎて管理が難しくなっていることを挙げたセキュリティリーダーが多く、人材不足に次いで2位に入りました。

製造企業の先進的な企業の過半数が、セキュリティ対策の阻害要因として複雑さを挙げています。
 

  • 69%の回答者が、IT資産のインベントリに時間がかかりすぎることを問題視しています。
  • 60%の回答者が、技術的負債によりセキュリティハイジーンやセキュリティ態勢の管理が難しくなっていると考えています。

複雑さを緩和して環境を適切に管理するには、ツールの統合を推進し、SOCの人材を増強する必要があります。この2点が、製造企業にとって今後2年間で優先すべき課題と言えるでしょう。

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脅威はますます巧妙化していますが、製造企業は勇敢に立ち向かっています。

『2024年セキュリティの現状』をご覧いただき、Splunkによる課題の解決方法をぜひご確認ください。

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