false
splunk background

製造業界のオブザーバビリティの現状

Splunkが世界中のIT運用担当者とエンジニアに調査を行った結果、組織が先進的なオブザーバビリティプラクティスの構築にどのように取り組んでいるかが明らかになりました。

ここでは、製造業界の主な調査結果をご紹介します。

transparent

オブザーバビリティはもはや新しいトレンドではない

製造業界では、オブザーバビリティツールの利用歴が短めで、半数以上(56%)の企業が2年以内でした。しかし、その活用は着実に進んでいます。


ツールを導入した企業は効率の向上を実感しています。

  • 80%が、アプリケーションの問題を数時間以内に検出できるようになったと回答
  • 55%が、アノマリ検出にAIと機械学習を利用
  • 40%が、イベントのグループ化とアラートの相関付けを「ほとんど」または「完全に」自動化

その景色を見るためには苦労して登るだけの価値がある

製造業界では、デジタル化の進展に伴ってデータが爆発的に増加しています。そのため、データ関連の課題の第1位に、収集するデータの量が多すぎて人手で処理しきれないことが入ったのも当然でしょう。


2番目に多く挙げられたのが、オブザーバビリティツールで生成されるアラートの量が多すぎることで、半数以上(53%)が「ある程度問題である」または「非常に問題である」と回答しています。


しかし今後、オブザーバビリティ強化の取り組みを進めることで、こうした課題を克服し、より多くの価値を実現できるでしょう。

so-manufacturing-view-worth-river-image

先進的なオブザーバビリティプラクティスは、最初からあるものではなく、作り上げるもの

オブザーバビリティのリーダー的組織は多大なメリットを享受しています。しかし、製造業界でオブザーバビリティのリーダー的組織に該当する企業の割合は14%にとどまり、約半数(45%)がまだビギナーの段階でした。 


オブザーバビリティの成熟が遅れている理由のひとつとして考えられるのが、投資不足です。オブザーバビリティに関する年間投資額は平均106万ドルで、すべての業界の中で最少でした。


それでも、オブザーバビリティ投資の年間のROI (投資利益率)が2.6倍に達しているのは明るい兆しです。




  42%
オブザーバビリティソリューションが問題の検出時間の短縮に「非常に効果的」であったと回答した製造企業の割合



製造企業はテレメトリデータを活用して柔軟な未来を創造している

製造企業では、生成されるテレメトリデータが増え続け、処理が追いつかず、対応の優先順位を判断するのが難しくなっています。しかし、多くの企業がこの混乱を乗り切るためにOpenTelemetry (OTel)を活用し始めています。


実際、製造業界では57%の企業が、主に使用するオブザーバビリティツールにOpenTelemetryが使われていると回答しています。OpenTelemetryを導入すれば、チームやツール間での標準化を促進し、新たな問題防止策や修復策を開拓できます。

製造企業はOpenTelemetryのメリットを実感している

52% データに対する主導権と所有権を向上させることができると回答した割合

50% より広範なテクノロジーエコシステムを活用できると回答した割合

プラットフォームエンジニアリング革命が到来

調査では、69%の製造企業がプラットフォームエンジニアリングをすでに実践していることが明らかになりました。さらに24%が、今後1年のうちに実践する予定だと回答し、すべての業界の中で最多でした。


プラットフォームエンジニアリングの導入には以下のメリットがあります。

  • 58%が、IT運用の効率が向上したとコメント
  • 47%が、アプリケーションの信頼性とパフォーマンスが向上したと回答
  • 40%が、開発者の生産性や効率が向上したと評価
so-manufacturing-platform-engineering-river-image

オブザーバビリティでのAI活用が始まる

オブザーバビリティツールでのAIと機械学習の活用は、すでに当たり前になっています。


製造業界では、半数強(52%)の回答者が、AIOpsの最大のメリットとして、アノマリ検出、根本原因の特定、インシデントの修復においてインテリジェンスを活用できる点を挙げています。


また、AIOpsツールのROIが期待を上回ったと回答した割合が60%にのぼり、2023年の調査での49%から大幅に増加しました。

製造企業の96%がオブザーバビリティの取り組みで生成AIの利用を検討している


66% データ分析で生成AIを試したことがある企業の割合

so-manufacturing-ai-bar-66

63% 生成AIによる問題解決策の提案機能を試したことがある企業の割合

so-manufacturing-ai-bar-63

11% 
これらの機能を実際の業務で利用している企業の割合

so-manufacturing-ai-bar-11

先進的なオブザーバビリティプラクティスを構築しましょう

オブザーバビリティ調査レポートの全文と、オブザーバビリティのリーダー的組織になるためのSplunkの活用方法をぜひご確認ください。

レポート全文はこちら
製造業界向けのソリューションはこちら