リーダー的組織の優位性
Enterprise Strategy Group社とSplunkの共同調査では、世界9カ国にある2,000の組織を対象に、組織におけるデータの分類、集約、管理、監視状況を分析しました。また、組織全体のツールとスキルに関する成熟度も評価しました。
その結果、6つすべてのカテゴリで成熟度が高かった組織はわずか9%にとどまりました(詳しくはレポート全文をご覧ください)。では、データの成熟度が高いことにはどのようなメリットがあるのでしょうか。リーダー的組織ではデータの活用が進み、より多くのデータを収集、インデックス、整理分類して、分析や業務利用のためにリアルタイムでアクセスできるようにしています。リーダー的組織は、組織内で生成されるデータの66%を活用していますが、これに対して、ビギナー組織では48%、取り組み中の組織でも57%にとどまりました。
データ活用の成熟度
全体として、データイノベーションのリーダー的組織はビギナー組織と比べて、競争優位を維持し成功し続けることができると考える組織の割合が4.5倍にのぼりました。また、リーダー的組織のデータ活用率は38%上回っています。ほかにも以下の優位性が明らかになりました。
データの収益化による収益が2.3倍
新しい製品/サービスから売り上げの20%超を得られる可能性が4.6倍
データ活用によって商談成約率が10%以上向上したと回答した割合が5.5倍
市場で競合他社よりも優位に立っている(平均では1年でそれを達成している)と回答した割合が約3倍
実際、成熟したデータイノベーションプラクティスは包括的な効果をもたらしています。リーダー的組織では、データの収益化、製品開発、サプライチェーン/製造、アプリケーション開発/運用、セキュリティなど幅広い領域で、成功していると回答する割合が高くなっています。レポート全文では、データイノベーションのリーダー的組織がこの成果を達成するために実践している8つの戦略とその具体的なメリットを紹介しています。